
タイ・バンコクの日本人街のタニヤ通りには、独特の“タニヤ語”がある。知っておけばタニヤ遊びも股間も盛り上がること間違いなし!?
ブンブン【ぶんぶん】(タイの俗語)
ブンブンとは、セックス・性行為のこと。
<使いかた例>
(タニヤ嬢と日本からLINEでメッセージを送りあっていると…)
【あなた】 はやくタニヤに行きたいなあ。
【タニヤ嬢】 あなた うわき ないですか?
【あなた】 浮気してないよ。ブンブンのやり方、忘れちゃったから。
【タニヤ嬢】 555 よかった。こんど わたし いもうと しょうかいします
【あなた】 あ、やり方、思い出すかも…
<解説>
タニヤやタイの夜遊び繁華街では、客引きが「レディー、ブンブン」などと言って誘ってくるから、聞いたことがある言葉だろう。もちろん、ブンブンとはセックスのことである。
しかし、ブンブンは元々あったタイ語ではない。
元はアメリカ英語のスラングからきている。
英語でboom-boomというのがスラングでセックスという意味だ。
アメリカ英語の俗語ではboom-boom-boomというのがあって、“次から次へと”とか“連続して”とか“回転が速い”という意味がある。多分ピストン運動の激しさからの連想で、boom-boomだとセックスということになったのであろう。
1960年代~70年代、ベトナム戦争のころの米兵は、休暇になるとアメリカ軍の協力国だったタイの米軍基地へ帰還して短い休暇を楽しんだ。パタヤやバンコクのパッポン通りでは、そうした米兵たちが遊ぶゴーゴーバーやバービアが作られ夜の繁華街として発展していった歴史があるわけだが、たぶんそのころに米兵たちが「boom-boom」と口にするのをタイ人ホステスやゴーゴー嬢たちが聞いてタイなまりで「ブンブン」と広まったのだろう。
純粋にタイ語で性行為のことを言う場合は
ガーン・ルアム・ペーッ การร่วมเพศ(kaan rûam pʰêet)という。
タイ語でガーンは、「~する」という意味の動詞、ルアムは「一緒に」、そしてペーッが「性」という意味である。直訳すると、“性のことを一緒にする”ということになる。たしかに、セックスは共同作業である。
ただし、これはちょっと固い言い方になる。
簡単な言い方では
アオカン เอากัน(ao kan)が一般的だ。
アオカンというと日本語で“青姦”を思い出してしまうが、もちろん、野外でやらなくてもアオカンである。
また、日本語と同じで英語のSEXをそのままつかってもタイ人に通じる。ただし、タイ語で英語を表現するときは語尾が省略されて“セック”と発音されている。
繁華街ではブンブンがよく使われている。覚えやすい言い方だけど、日本語で「ゴルフクラブをそんなにブンブン振り回したらダメだよー」などとうっかり口にしてしまいやすいので、ちょっとめんどうくさい。
夜のバンコクを歩いていると、しつこいくらい「トゥクトゥク!」そして「レディー・ブンブン!」とバイクタクシー運転手や客引きに声をかけられて、うっとおしかったものだが、コロナで夜の繁華街が休業になって久しい今では、なつかしく思えてくる。