
タイ・バンコクの日本人街のタニヤ通りには、独特の“タニヤ語”がある。知っておけばタニヤ遊びも股間も盛り上がること間違いなし!?
クライソーンใคร สอน【khrai sɔ̌ɔn】(タイ語)
誰が教えたの?という意味。
【あなた】(店内を歩く娘に)君かわいいね!ミヤノーイ(愛人)は、どう?
【タニヤ嬢】あなたミヤノーイ、と言ったカ? クライソーンใคร สอน?
【タニヤ嬢】あなた浮気したかな? わたしも、“パパカツ”しようかナ~
【あなた】「パパ活」だって?! クライソーン!
<解説>
クライは「誰が」、ソーンは「教える」という単語で、「誰が教えたのですか?」と聞く場合のフレーズである。正確な表現ではใครสอนให้?(クライ・ソーン・ハイ?)と、使役動詞のハイ(~してあげる)をつけるが、クライソーンだけでも意味は通じる。
タイを何度も観光や商用で訪れていくと、カラオケ店でのトークや女の子とのデートのなかで、知らず知らずのうちにタイ語のフレーズが頭に入っていくものだ。
こちらが片言でも覚えたタイ語を話すと、相手との距離も縮むので、なるべく積極的に使ってきたいところだ。でも、タイ語を習った場所が「タニヤ大学」のなかだと、どうしても、“夜のタイ語”の比率が多くなってしまう。
他のタニヤの女の子から習った、エッチな関係のタイ語をつい口走ってしまうと、「クライソーン?」(誰が教えたの?)と女の子から詰問されてしまうかもしれない。
たしかに、タイの女の子が片言の日本語で「アリノトワタリ、好きですか?」などと言ってきたら「誰に仕込まれた!?」と思わず聞いてしまうことだろう。それと同じことである。
また、夜に覚えたタイ語は当然、ビジネスの場面や、一般のタイ人の友人との会話で出してしまうと、ひんしゅくを買ってしまうこともあるので使う場面はよく考えていきたい。
会話例のなかで出てきた「ミヤノーイ」は愛人、という意味である。
タニヤのカラオケクラブやスナックなど夜の飲み屋で、日本語が得意なチーママなどが「あなた、本当に奥さんいないですかー?」と聞いてきて日本人男性が「うん、今は独身だよ。」と言うと、「奥さんはいないけどミヤノーイだけですねー?」などとギャグで返してきたりすることがあるので、聞いたことがあるかもしれない。
気の合うタイ人の男性に「ミヤノーイはいるの?」などと冗談で言うならともかく、当然、普通のタイ語のテキストには載っていない単語だから、このようなフレーズを日本人が話していると「夜遊びのベテラン選手だな?」「現地妻を囲っているようだ」と感づかれてしまう。身に覚えがないときは、無駄に相手を警戒させてしまうことにもなってしまう。
だから、こちらのタイ語を聞いて相手の顔色が変わったらあわてて「最近の『グーグル』は便利だな~」とフォローをしておこう。