
タイ・バンコクの日本人街のタニヤ通りには、独特の“タニヤ語”がある。知っておけばタニヤ遊びも股間も盛り上がること間違いなし!?
お姉さん【おねえさん】(日本語)
タイ人が言う、自分と親しい年上の女性のこと。実際には血縁関係がないことがほとんど。
<使いかた例>
(カラオケで複数の女の子と一緒に飲んでいると)
あなた 「カンパーイ。君は美人さんだねえ。」
先輩嬢 「ありがとうございますー。」
タニヤ嬢 「私のお姉さんは、モテるんだヨ~」
あなた 「え?お姉さんなの? じゃあ今晩は姉妹丼だな♥」
チーママ「私もガンバルヨ~。」
あなた 「ごめん!俺、親子丼アレルギーなんだよね…」
<解説>
みなさんは、タニヤのカラオケなどで複数の女の子を一緒に席につけたことはあるだろうか?高くないセット料金を人数分払うだけで、女の子を一人で大勢つけてハーレムみたいにして飲むことができるのでおもしろい。だからタニヤのカラオケは一人で店を訪れても、宴会をすることができるのだ。
そんなときに、女の子同士の会話を聞いていると、女の子が他の娘のことを「お姉さん」などと呼んでいるのを聞いたことはないだろうか?
「姉妹で同じ店で働いているのかな?」と思った人もいるかもしれない。
でもタイでは、自分の親しい年上の女性のことを「พี่สาว (ピーサーオ)」=姉、逆に年下の場合は「น้องสาว(ノーン・サーオ)」=妹、と呼ぶことがよくあるのだ。「姉」「妹」といってもほとんどの場合は、実際に血がつながっているわけではない他人同士だ。
タイでは、この人と決めたグループの年長者に年下が服従して舎弟みたいになる文化がある。カラオケなどの水商売に限らず、一般の会社や遊び仲間の間でもそういった、兄弟分・姉妹分の関係があるのだ。
日本の落語家とかお笑い芸人が、先輩を「にいさん」と呼んで立てる風習に似ているかもしれない。
ちなみに、相手がもっと年上だったり、上司など社会的立場が上の場合は、「พ่อ (ポー)お父さん」とか「แม่(メー)お母さん」と呼んだりする。
タニヤのカラオケ嬢が店で「メー」などと叫んでいたら、別にヤギの物まねをしているのではなく、チーママとかママのことを呼んでいるのである。
「ウチのおやじに聞いてみないと」「姐さんが怒ってますので」などと言われると、やくざ映画の世界みたいでちょっとおもしろい。
上記のトーク例のように、タニヤではあなたの頑張り次第で、義理ではあるが”姉妹丼”をいただくことだってできてしまう。ただしくれぐれも嫉妬には気を付けていただきたい。