海外旅行で日本語が通じる場所って?
海外旅行に行ったときに日本語が通じる場所といえば、どこを思いうかべるだろうか?
現在は、ハワイ・ホノルル、グアム、そして、バンコク・タニヤの3か所が、世界で一番日本語が通じやすい場所だといわれている。
以前は台湾やパラオなども日本語を知っている人が多いといわれていた。それは第二次大戦前に日本領だったという歴史があったからなので、世代交代が進むにつれてその割合は減っていったとされている。
ハワイやグアムは、大きなホテルであれば屋内に日本語表記がされていたり、日本語対応スタッフが常駐していたりしている。外へ出てもお土産屋の人が片言の日本語を話してくることもある。そもそも、現地のツアーコンダクターやガイドを頼むと、簡単な日本語で案内してくれるので、英語が苦手な人でも不自由することなく過ごせる。
ところが、こんなハワイのホノルルやグアムよりも、もっと日本語が通じるのが、タイのタニヤなのでである。
タニヤってどんなところ?
タイへ行ったことがない人だとバンコクのタニヤ、といわれても「聞いたことない。」と思う人も多いかもしれない。
タイの首都バンコクの中央にありデパートなどが林立する中心地の「サイアム」からBTSとよばれる高架鉄道で2駅の距離にシーロムというエリアがある。
シーロム通りはバンコク銀行の本店などがあるオフィス街なのだが、その一角にタニヤ通りという200mほどの通りがある。ここがタニヤと呼ばれるエリアだ。
タニヤ通りに行くと、みんながびっくりする。
このとおり、看板が日本語だらけ!まるで映画のセットのように日本語だらけなので、日本から4000㎞も離れた東南アジアのタイの首都バンコクの中心地にいるとは信じられないものだ。
しかも、「世界の山ちゃん」「つぼ八」「大阪王将」「すき家」・・・などの見慣れた日本のチェーンの飲食店があります。もちろん全部本物。
セブンイレブンやファミリーマートまである。
これらの居酒屋や飲食店やホテルでは日本語が通じる。日本語で書かれたメニューが置いてあるくらいなのだ。
そして、カラオケと呼ばれる、タイ人ホステスが大勢いる日本人向けのタイ人キャバクラが60店舗以上密集している。女の子やチーママなどのスタッフは日本語がわかる人が多く、毎晩大勢の日本からの観光客や出張ビジネスマンたちでにぎわっている。
全世界でここまで日本語が通じるエリアは、珍しい。
タニヤに一歩足を踏み入れたら、買い物をして食事をし、タイ式マッサージでくつろいで、夜はカラオケやバーに繰り出して、意気投合した女の子とデートに行く… すべてがタイ語を一切話さなくても可能。
タニヤは世界最大の“日本人街”なのだ。
初めて海外旅行へ行く初心者の人はもちろん、英語が話せない人や不安な人には、おすすめの街であるといえよう。