
2020年7月1日に、タイのタニヤ通りでは新型コロナ(COVID-19)の休業規制解除後初日のタニヤ通りでは、まずは10店ほどのカラオケ店が約3か月ぶりの営業再開を行った。
それから2週間近く経とうとしている、タニヤ通りの最新の様子と、主な店のスタッフへ状況についてインタビューした内容について、お伝えする。
7月13日現在、営業再開のカラオケ店・スナック一覧
営業再開している店は以下のとおりである。
タニヤ通り(シーロム通り側から)の開店している店
「フェニックスクラブ」「トレンディ―ワン」「くすのき」「アテッサ」「天使」「F1」「ゆめ」「ワンウェイ」「ミラノ」「ひめ」「Relax Snack Bar」「mariko」「Season」「マーメイド」「サティカ」「ラバーズ」「U-Smile2」「COZMO」「マリリン・モンロー」
ソイ・ヤダの開店している店
「Play Girl」「AQUA」「V Bar snack」「神楽」「ROMEO+JULIET」「Tiny」「New Orchid」
ソイ・ジムトンプソンの開店している店
「クラブM」「らうんじ笑美」
営業が確認できる店はこれら28店。全体の4割ほどの開店率である。
タニヤ通りの様子
7月13日(月)の現地は、小雨が降った。
7月1日より、当局の指示で、しばらくの間はタニヤ通りに女の子たちが並んで座ることは禁止されており、店内での待機が原則となるので、タニヤ通りにはチーママや黒服、ガイドなどのスタッフだけが出ていて、お客に声をかけている。
人通りは、週明けということもあって、まばらではあるが、ワイシャツ姿の日本企業バンコク駐在員と思われる4人組のグループが、老舗の店へ入っていく様子も見られた。
タニヤ通りでは顔面にフェイスシールドを付けたチーママが客引きをしていた。
当局の指示で、すべての店は、
営業時間は17時~0時、座ることができる席はとなりと間隔を空けるように配置されている。もちろん、手の消毒や、体温測定は必須である。
お酒を飲んで酔うと体温が上がるので、体温測定を厳密にするなら、はしご酒はできないな、と思う。
主なカラオケ店の客入りの様子
いくつか覗いて、話をきいてみた。
タニヤ通りの中央にあるカラオケ「サティカ」のチーママは、
「今日は女の子の出勤が35人です。でも今日はまだ、 お客さん2人しか来ていないです。 800バーツセットだけ。女の子ドリンクは無料サービスにしています。」
という。
本来はセット料金とはお客の飲み代のことで女の子ドリンクは別だが、サービスにしているという。通常、女の子はドリンクを飲むことで稼ぐシステムなのだから、ドリンク代が発生しないということは、ペイバーに特化しているのかもしれない。
「ラバーズ」から出てきたお客は、「女の子がドリンクをねだってこないね。」「チーママが、客の懐に気を遣ってずいぶん遠慮させているなあ。」
と語っていた。
観光客がタイにまだ入ってこれない状況下で、長期滞在者か駐在員を客層のターゲットにしているため、良くない接客をすると噂が広がってしまうので、接客に細心の注意を払って着実にリピーターで回していこうという慎重な営業作戦をしているようだ。
スラウォン通り側にある「マリリン・モンロー」は、タニヤで在籍数が最大と言われるアゲハグループなので、在籍人数が多いが、店の広さが中型店のため、ソーシャルディスタンスの関係で、出勤人数を17人に絞っているという。
そのためかチーママが言うには「何十人いる(在籍)けど17人だから、すごい可愛い娘ばかりになっちゃった。」とのこと
覗いてみるとたしかに、見た目のレベルが高く、普段ならすぐにお客に指名されてペイバーされ、ひな壇に座っていることをほぼ見ない人気嬢もいるという、“選抜”状態だった。
その他、セット料金を500バーツに値下げしていたり、延長の場合は女の子ドリンクを1杯サービスするなど、期間限定の企画をする店が出ている。
本格回復のために、タニヤ中でさまざまな営業努力をしているようである。