
タニヤ通りやその近辺には寿司や刺身が食べられる和食店が多い。
そうしたなかで、タニヤ通りからも近く、バンコク駐在員の御用達の質の良い寿司屋をご紹介する。
「喜太郎寿し」は大阪の北新地やなんばなどに数店あるグループで、タイのバンコクではスクンビットのトンローや「日本街」などに5店展開している。
タニヤ通りから最も近くにある店舗は、タニヤ通りからスラウォン通りに出て左折。350mほど進んでタワナホテルの向かいから路地に入る。
路地を少し進むと右側にタイ料理の有名な「コカレストラン」があるのでその前を右折。そのまま前へ進むと日本料理店がいくつか固まっているエリアがあって、そこに「喜太郎寿しシーロム店」がある。浴衣姿の店員が入り口に立っているのでわかりやすい。
ここは、1Fにカウンター席とテーブル席、2階に掘りごたつ席、3Fに個室がある。
店へ入ると、1Fのカウンター部分は吹き抜けになっていてそのまま2Fの天井まで突き抜けているという開放的な作りだ。フロアから大きな階段を使って2階席へ行くことができる。
メニューは寿司や刺身だけではなく、鍋や炉端料理もある。
大阪中央市場から空輸直送しているというネタの刺身。新鮮で旨みが舌に張り付くようなおいしさだ。
寿司は120バーツ均一である。
具だくさんの鍋は、スタッフが近くに控えていて、すぐによそってくれる。
料理はもちろんのこと、スタッフの気配りや店の雰囲気は、仕事の打ち合わせや接待でも使えるしっかりした質の店である。
かといって老舗高級店のような入りにくさがあるわけではなく、明るい店内はカジュアルな居酒屋かと思ってしまうほどの気楽さだ。
ある晩に食事を楽しみ、店を出て店の前の小さい道を大通りまで出ようと歩いていると、後ろから車が近づいた気配がした。危ないと思って道路の隅に寄ってよけた。何げなく後ろが視界に入ったときに、「喜太郎寿し」の大将が店の前に出て立っているのが見えた。
「なにかな?」と感じたが“お見送りして頂いているんだ”ということに気づき、まさかバンコクでそのような日本的な気配りを受けるとは、店のもてなしの素晴らしい質を改めて実感させられた。
喜太郎寿しシーロム店
営業時間 18:00~翌3:00
日曜日定休