バンコクでは、日本から4000㎞も離れた東南アジアにいるとは思えないほど、日本語が通じることが多い。特にタニヤ通りは、日本語がわかるタイ人も多いが、日本人も多くいる。
今回は、意外な場所で日本人と遭遇したというエピソードをご紹介しよう。
不思議! トイレの水が勝手に一斉に流れ出して・・・・
ゴルフ用品店がたくさん入っているタニヤプラザ。ここは、各階にトイレがあるので、便利な場所だ。日本から来た観光客Aさんは、慣れないタイ料理でお腹がゆるくなったため、あわててタニヤプラザの中にあるトイレへ駆け込んだ。
でも3つある個室は全部ふさがっていた。ピンチ!
迫りくるお腹の状態に、Aさんは思わず「もれる~!早くしてくれ~」と独り言を言った。日本だったら恥ずかしいからこんなことはいえないが、海外だから思わず日本語での独り言を言ってしまったのである。
すると、不思議なことに、使用中の3つある個室で少し物音がすると、一斉に水を流す音が全個室からし始めたのである。
「え?なんで俺の思ったことが伝わるの? 全自動?」とAさんは不思議に思った。
その理由はすぐに判明。ガチャリと鍵を開ける音がして、3つの個室から人が一斉に出てきたのだが、Aさんと目が合った全員が日本人!
「そりゃ、日本語で早くしてくれ~と言ったらみんな反応するわけだ!」とAさんは納得したのであった。
道をきかれると・・
Bさんは、タニヤの近くの日系企業で働く駐在員。昼時にランチを食べにタニヤ通りの日本料理店に行き、食事が終わった後、タニヤ通りを歩いてたところ、スマホの地図をみながらうろうろしている観光客から英語で声をかけられた。
「WHERE IS “SILOM STREET?” I WANT TO GO TO PATTPONG.」(シーロム通りはどこですか?私はパッポンに行きたいのですが。)
最近はタニヤの近くでも中国人観光客をみるようになったなと思いつつ、英語が苦手なBさんは、タニヤプラザの方を指さして「THAT IS SILOM STREET.」(あれがシーロム通りです)と答えつつ、シーロム通りに出て右に200Mくらい行ってください、って英語でなんといえばよいのかな、と苦戦しながら、「OH、AH・・・RIGHT. 200M WALK ・・・・えーとSTRAIGHT」と必死に英単語を並べて説明をしていた。
するとBさんの苦し紛れの「えーと」をきいた相手が急に「右出てまっすぐいけばいいのですか」と日本語を口にしたのである。
驚いたBさんが、相手の顔を見つめながら「日本人ですか?」と聞き返す「はい」とのこと。
タニヤ近辺では、お互いに気づかずに日本人が日本人に道をきくというケースはよくあります。
いかがだろうか。実はタニヤではこうしたことはよくあるのだ。それだけバンコクのタニヤ通りは日本人がたくさん歩いているエリアなのである。