
タイに海外旅行に来て、タイのお土産を買って帰ろう、と思っても、タイの名物や定番みやげにはどのようなものがあるのかわからないという人も多いだろう。また、日中であれば、たとえばチャトチャックの市場やアジアンティークなどの観光地で買い物をすることができるが、もう最終日の夜になってしまったり、スケジュール上、タニヤからあまり遠くに行けないという場合は、どうすればよいのだろうか。
タニヤ通りやパッポン通りからすぐ近くにある、タイおみやげが買える場所や品揃えについての情報をまとめてみた。
タニヤプラザの土産物店
タニヤプラザにはゴルフ用品店が並んでいる。しかし3階など上の階には、若干だがタイの雑貨を並べた店があってアンティーク調の置物や器を売っている。タイの伝統的な陶器であるベンジャロン焼きもある。
ベンジャロン焼きとはアユタヤ王朝の17世紀前後から始まったとされていて、白い磁器の上に彩色が施されたものである。特徴としては何色も使ったカラフルさ、シンメトリックな左右対称の文様、そして豪華な金彩である。
また、並びには本物の骨とう品屋もあってタイやカンボジアの古い壺などが売られている。ただし仏像についてはタイからの持ち出しが禁止されている時代のものもあるのであらかじめ税関の資料などを調べておく必要がある。
タニヤプラザ 営業時間 9:00~22:00
タニヤ通りの革製品コンテナ店舗
タニヤ通りのスラウォン通り側の路上にコンテナの小さな店舗がいくつか並んでいるが、そのなかに、革製品の店がある。ワニの皮が目印の店だ。クロコダイルや水牛のレザーのバッグや財布、バンド、手帖カバーなどが置いてある。
ワニ革の場合はワシントン条約で規制されているので、「CITES」(輸出許可書)をもらえるか確認しよう。詳細は税関や経済産業省のサイトで確認したい。
https://www.customs.go.jp/mizugiwa/washington/washington.htm
タニヤ通りの革製品コンテナ店舗
営業時間 12:00~21:00頃
パッポンナイトマーケット
世界的に有名なのが、パッポンナイトマーケット。タニヤ通りから200mほど西側にある通りだ。
200m程の通りを露店が3列、埋め尽くす。
置いてある主なものは、Tシャツ、タイパンツ、ムエタイパンツ、サンダル、ポータブルスピーカー、腕時計、タンブラー、ジッポライター、ベルトなどたくさんある。怪しげなブランドものバッグや本物かわからないロレックスの腕時計など、東南アジアの屋台らしさを味わえる。
パッポンはタイ観光の定番のマーケットなので、行ったことがなければ一度はのぞいてみるとよい。しかしよくも悪くも観光地なので、お土産は割高だ。冷やかしで歩いているだけでもまったく問題ないが、買いたいものがあった場合、
売り子は必ず多めにふっかけてくるので、ものにもよるが半分くらいの値段を言って、応じなければその場を離れるくらいの駆け引きは必須である。
ごちゃごちゃした夜店の横には大音量で音楽を鳴らすゴーゴーバーが並んでおり、ドアは開いているので、薄暗い店内のステージで体をくねらせて水着姿で踊るゴーゴーガールがみえて、タイらしい。治安は良いが、人が多いので財布やカバンには気をつけよう。
パッポンナイトマーケット
営業時間 18:00~0:00
パッポン2の土産物屋
パッポン通りのとなりに並行している薄暗い「パッポン2」通りには、店舗の土産物屋もいくつかある。
タイの絵葉書やキーホルダー、マグネットやつめきりや小銭入れなど、お土産にぴったりの小物が多い。
こちらはパッポン通りと比べて店員もガツガツこないし、あまりぼったくってこないので、観光はパッポン通りで行い、実際の買い物はパッポン2側でしてもよいかもしれない。
パッポン2の土産物屋
営業時間 11:00~0:00
24時間スーパー フードランド
パッポン通りと並行する「パッポン2通り」という薄暗い通りにもゴーゴーバーやオープンバーが並んでいるが、その中央に、24時間営業のスーパーマーケット「フードランド」がある。このスーパーは、食品系のタイ土産を買うのにおすすめだ。
入口がレジになっているが、そのまままっすぐ進んだ陳列棚列の、肉コーナーの向かいの棚に、タイ名物の、マンゴーやバナナの乾燥フルーツ、しっかりした箱に入ったタイのお菓子、珍しい「豚の毛」などがある。
店内の他のコーナーでは、タイの北部産のドリップコーヒーや、タイのお坊さんに寄付をするときに使う金色の皿など、タイらしいものが置いてある。
また、お菓子コーナーには当然、タイのお菓子が並んでいるが、日本からの輸入品もあって、タイ語がパッケージに書かれたポッキーやえびせんなどのスナック菓子を“逆輸入”してみるのもおもしろいかもしれない。
ここはあくまでも、土産物屋ではなく普通のスーパーマーケットなので、包装などはしてくれないが、ぼったくられることもなく格安で買い物ができる。
フードランド
営業時間 24時間
シーロム通りの路上の屋台
このほか、シーロム通りの、タニヤ通りとパッポン通りの間を結ぶ歩道には、夜になると、路上に小さな店がたくさん並んでいて、そこにもみやげものになりそうなものが並んでいる。
Tシャツやサンダルのほか、水たばこのパイプや精力剤などの怪しげなものもあって、見ているだけでも楽しい。
シーロム通りの路上の屋台
営業時間 18:00~1:00頃