日本語が通じるか試してみた・・・
日本語の看板が立ち並ぶバンコクのタニヤ通り。
実際に、日本語はどのくらい通じるのであろうか? 実験をしてみた。
まずはお昼時に、食べ物屋さんに入ってみる。
たとえば、長崎ちゃんぽんで有名な「リンガーハット」のバンコクタニヤ店。
店構えはどうみても、日本にある店だ。
中へ入ると、「いらっしゃいませー」と声がかかった。一瞬普通のように感じたが、よく見るとスタッフはタイ人。
席に腰を下ろすと、スタッフがすかさずメニューをもってきてくれた。
「コクうま味噌ちゃんぽん」「醤油ちゃんぽん」などと、このように、メニューは日本語とタイ語が書いてある。ご丁寧にローマ字で“Miso Champon”などとも書かれているのだ。
ランチメニューの「ちゃんぽんランチセット」を頼んでみた。店員に日本語で「ちゃんぽんランチ」というとわかってくれて、セットでつけられる小皿をどうするか聞かれる。
メニューから選んで「ぎょうざ」と言うと、「飲み物は?」とさらに日本語で聞かれた。
選び終わると「少々お待ちください」と言って、奥の厨房に「ちゃんぽんランチ! ぎょうざ!」とオーダーを伝えている。
完璧に日本と同じで、びっくりした。
少し待つと、ちゃんと長崎ちゃんぽんが出てきた。
まさかタイでちゃんぽんが食べられるとは…。
味もまったく日本で食べる味と同じである。
おいしく頂き、レジへ。テーブルに伝票が置かれていたのでそれをレジに持っていくだけ。
スムーズに支払いを終え、「ごちそうさま。」「ありがとうございましたー」という日本語に送られて外に出たのであった。
結局、店に入ったときから外に出るまで、日本語だけしか使わないでいけた!
タニヤ通りは居酒屋も日本語で大丈夫!
日本語が通じるのは、日本のチェーン店だけではない。
タニヤ通りにはたくさんの居酒屋がある。「世界の山ちゃん」や「つぼ八」などのほか、日本にはなくてタニヤ通りだけにしかない地元の居酒屋まである。
ためしに居酒屋に入ってみた。
ここはタニヤ通りにある、「酒の店」という居酒屋。
「いらっしゃいませー」とタイ人スタッフに日本語で迎えられて、中へ。
店の中は和風の作りで、日本の昔の民家のような雰囲気。
ここもメニューやお品書きは、日本語で書いてある。
というか、タイ語すら書いていない。完全に日本語のメニューだ。
こんなのでどうやってオーダーをとるのかと思ったのだが、注文を取りに来たタイ人スタッフは、「飲み物はどうしますか?」と上手な日本語で聞いてくる。
ビールを頼んだ後、「だし巻き玉子、たこわさ、からあげ…」などと日本語で頼んでいったが、スタッフはそのままメモしていく。
飲みながらあたりを見回してみると、他のブースに座っているお客さんも、日本人観光客ばかり。だから店内は日本語が飛び交っている。
出てきた料理も間違いなく運んでもらい、味もおいしかった。
会計ももちろん、日本語で対応してもらえた。
検証結果:タニヤでは100%の店に日本語メニューが置いてある!!
現地リサーチの結果をまとめを報告したい。
タニヤエリア(タニヤ通りとソイジムトンプソン、ソイヤダ)には、居酒屋が11軒、寿司屋や焼肉屋などの一般の飲食店が26軒の計37店ある。(2020年現在)
このなかで、日本語でオーダーができなかった店は、1軒だけ。HOOTERS(フーターズ)タニヤ店だけであった。
フーターズはアメリカの店なので仕方ないが、もちろん英語が通じるので意思疎通は問題ない。
そのフーターズにしても、このとおり、メニューには英語の下に小さいけど日本語が!!
全世界のフーターズで、メニューに日本語が表記されているのは、日本以外だとここ、バンコクのタニヤと、ハワイの2か所しかないらしいとか。さすが“日本人街”のタニヤである。
このように、バンコク・タニヤにある全37軒の居酒屋・飲食店が、メニューについては日本語対応100%であった。
タニヤ通りの飲食店と居酒屋は、日本語だけでオーダーができるということがわかった調査結果となった。
バンコクに来てもタニヤでは、飲食に関しては日本語だけで過ごせることは間違いないと思う。