
タイでは4月13日~15日の3日間、ソンクラン(タイ正月)が開催された。日本でもタイの水かけ祭りが復活、ということでニュースになっていたのでご覧になった人も多いだろう。復活したソンクラン水かけ祭りのタニヤ・パッポンエリアの様子についてお届けする。
歩行者天国は行われず・シーロム通りの様子
新型コロナウィルス(Covid-19)の世界的流行による感染対策規制で2020年以降、ソンクランは中止されていた。昨年2022年は一部で再開されたが水かけは禁止ということであった。
今年2023年のソンクランでは、名物の水かけがタイ全土で解禁された。コロナになる前の2019年以来の水かけ再開である。
しかし、今年のシーロムエリアでは以前のように、シーロム通りの車道を歩行者天国にして水かけ会場を作るということは、行われなかった。
水かけは歩道に限定しての開催となったため、このように逆に人が密集して大変な熱気となった。
昨年オープンしたばかりのルンピニ公園の角の交差点にある飲食・ショッピングモール「シーロムエッジ」では入口で水鉄砲を預けてからでないと入館できないという措置がとられた。
また、例年はルンピニ公園内で屋外ライブや祭りの縁日屋台がならんでいたが、今回はルンピニ公園でのイベントは行われなかった。
タニヤ通りが会場に!
そのかわり、タニヤ通りが水かけの会場となった。このように、タニヤ通りにもドラム缶に入れた水の販売ブースが登場し、水鉄砲をもった若者や露出の多い水着姿の女性が水をかけあうという光景が繰り広げられた。カラオケ嬢と観光客らしいカップルで水かけ祭りデート、といった様子もみられた。
リニューアルオープンしたタニヤプラザや新しくできた「ドンドンドンキタニヤプラザ店」にも人がごった返し、水かけの合間にビールを飲んだり食事をする人々で活気づいていた。
夜になるとタニヤ通りにある一部のカラオケクラブも営業を行っていたが、その時間帯も水鉄砲をもった人たちがタニヤ通りを行き来し、普段の夜とは違った活気でにぎわっていた。
パッポン通りでは屋台が営業
シーロム通りの歩道は、ルンピニ公園向かいの「シーロムエッジ」から、タニヤ通りの前を通って、パッポン通りに至るまで群衆で埋まり、移動に20分ほど時間がかかるほどであった。
こちらは、ゲイバー通りとして有名な「シーロムソイ4」。通りのなかは人で埋め尽くされ、歩けないほどであった。ソンクラン中もゲイバーや飲食店は営業しており、観光客や水をかけあう人でいっぱいであった。また、解禁された大麻を吸う人もあちこちでいたため、シーロム通りを歩いていると独特のマリファナの臭いが漂ってくるというカオスな雰囲気であった。
パッポン通りではシーロム通り側入り口から、食べ物の屋台が並んだ。
このため、パッポン通りでの水かけは控えめであったが、こちらも大勢の観光客でにぎわっていた。
パッポンのゴーゴーバーも一部店をオープンさせていたが、通常通りの営業というより従業員も屋台巡りや水かけで遊びながらの営業という様子であった。
以上が、2023年に復活したソンクラン水かけ祭りの、タニヤ通り、シーロムソイ4、パッポン通りを含めたシーロムエリアの様子である。
カオサン通りでは深夜まで人が多すぎたため急遽2日目から水かけ時間を22時までにするという制限が行われたほどである。
本格的な“コロナ明け”を印象付けるタイのソンクランの復活であった。