
タイに何度か渡航したことがある方や滞在の長い方はご存知かと思うが、タイには酒の販売や提供が禁じられる“禁酒日”が存在する。禁酒日にはタイ全土では酒の提供が禁じられ、スーパーマーケットやコンビニエンスストアでも酒の販売が停止される。バンコクの夜の繁華街・タニヤ通りでもカラオケクラブやスナック、バーなどは営業を休止し、居酒屋やレストランなども休業するか料理のみの提供でアルコール飲料は出さなくなる。また、公の場所での飲酒も禁止される。これは外国人からタイを訪れた観光客も例外ではない。飲酒が発見されたり通報をされた場合は罰金刑などを課されるので注意して頂きたい。
2022年(令和4年)のタイの禁酒日の予定日を一覧にする。2022年にタイへ渡航してタニヤ通りなどで夜遊びをしようとする場合、これらの日程を避けて計画を立てていただきたい。
尚、新型コロナウィルス(Covid-19)の感染対策のための規制で、酒類の提供やナイト娯楽店舗へのサービス停止の指示が出ている場合は、この限りではない。予め、タイ政府などの最新の発表も確認して頂きたい。
2022年(タイ仏歴2565年)タイの禁酒日の一覧
2月16日(水) マカプチャー(万仏節)
4月のいずれかの週の土日 バンコク都知事選挙
5月15日(日) ウィサカブーチャ(仏誕節)
7月13日(水) アサラハプーチャ(三宝節)
7月14日(木) カオパンサー(入安居)
10月10日(月) オークパンサー(出安居)
タイの禁酒日として決まっているのは、仏教関連の祭日である。これらの日はかならず禁酒日となり、カラオケクラブやスナック、ゴーゴーバーなどは営業を休止する。
また、タイの法律では、選挙の前日は禁酒日となると定められており、2022年はバンコク都知事選挙が4月に予定されているため、4月のいずれかの週の土日は禁酒日となる見込みである。
確定ではないが禁酒日扱いになる可能性がある日
4月6日(水) チャクリー記念日
5月4日(水) ワチラロンコン国王記念日(戴冠記念日)
6月3日(金) スティダー王妃記念日(王妃誕生日)
7月28日(木) ワチラロンコン国王誕生日
8月12日(金) 母の日(シリキット王太后誕生日)
10月13日(木) ラーマ9世記念日
10月23日(日) チュラロンコン大王記念日
12月5日(月) ラーマ9世誕生日(父の日)
タイ王室関連の記念日は禁酒日になる可能性があるが、確定ではない。過去にはラーマ9世国王陛下(当時)の誕生日が禁酒日だったが、国王陛下が国民に酒を飲んで祝ってほしい、と要望したため禁酒日ではなくなったという経緯もあるので、どうなるかはその年の発表を待って判断するしかない。
以上が、2022年(令和4年)のタイの禁酒日の一覧である。
冒頭にもお伝えしたが、新型コロナウィルス関連の規制がある場合は、そちらが優先される。現に、最低でも2022年1月15日までは、バーやカラオケクラブ、スナックなど夜の娯楽店の営業は禁止されている。そちらの規制内容も随時、最新の情報を確認するようにしてください。