
タニヤ通りから近い高級ホテル「デュシタニ・バンコク」が2024年9月27日より営業を再開する予定で、5月1日より公式サイトにて予約受付を開始した。
「デュシタニ・バンコク」は、タニヤ通りの前にあるシーロム通りをルンピニ公園側に進んだ角にある。タイ地元の資本である「デュシットグループ」が最初に作った旗艦ホテルであり、1970年にオープンした。「デュシットグループ」は日本にも進出し、2023年にホテル「デュシタニ京都」を開設している。
先代の「デュシタニ・バンコク」は日本人がデザイン
「デュシタニ・バンコク」は同年1970年のタニヤビルディング(タニヤプラザ)竣工による多くの日本企業のシーロムエリアへ進出と、その頃に始まったタニヤ通りのカラオケクラブ街の歴史と共に歩んできた。
コロニアル様式と呼ばれる近代ヨーロッパ風とアジアの雰囲気を融合させた重厚な雰囲気の内装で、初代オーナーが、東京のホテルオークラを訪れた際に感銘を受け、オークラを手がけた日本人建築家にデザインを依頼したものである。
このためか、日本からの出張者や観光客にも雰囲気が愛されて親しまれてきた。
本記事読者にも、タニヤを訪れる際に利用したことがある方もおられることだろう。
老朽化で2019年に閉鎖となり、全面リニューアル工事が続けられてきたが、今年10月に完成・5年ぶりとなる営業再開ということになった。
新しくなるデュシタニホテルは?
全面リニューアルにより「デュシタニ・バンコク」は、従来の22階建てから39階建てとなる。一方で総客室数は従来の517室から257室と絞り、その分、各客室の面積を拡大してより高級で過ごしやすくされている。5000㎡の多目的ホールも設けられ、企業などのイベントなど1000人収容可能なパーティーなども対応する。
さらに、敷地に隣接して2025年からレジデンス「Dusit Residences」やオフィスビルと商業施設が入った「Dusit Parkside」がオープンしていく予定であり、ホテルからすぐに買い物や訪問先を訪れることができるようになる。
シーロム・タニヤエリアの再開発が進む
近年、シーロム・タニヤエリアの再開発が急ピッチで進められている。
2021年にはタニヤプラザが全面改装されて「ドンドンドンキ」などが入る新しい施設にリニューアルされ、2022年10月よりシーロム通りとラマ4世通りの交差点の角で以前ロビンソンン百貨店があった場所に、24時間営業の商業施設「シーロムエッジ」、そして2023年7月からタニヤからシーロム通りを挟んだ向かいにも24時間営業の商業施設「パークシーロム」がオープンしている。
さいごにバンコク・タニヤを訪れたのがコロナ以前、という人は、このエリアの変貌ぶりに驚かれることと思う。
街が新しくなる一方で、タニヤ通りやパッポン通りの夜遊び歓楽街は以前と変わらずに賑わっている。
しばらくバンコクを訪れていない方は、ますます便利に楽しくなったタニヤエリアをひさしぶりに再訪してみてはいかがだろうか。
デュシタニバンコク 予約サイト
https://www.dusit.com/dusitthani-bangkok/ja/