
バンコク・タニヤ通りの近くにある観光スポット・パッポン通りのパッポンナイトマーケットが2020年8月17日、復活した。新型コロナウィルス(COVID-19)の感染拡大の対策による非常事態宣言とそれに伴う規制で、3月に閉鎖されてから実に約5か月ぶりの再開となる。詳しい状況について現地の状況をお伝えする。
パッポン通りのこれまでの状況
パッポン通りは、2020年3月末のタイ政府によるコロナウィルスによる非常事態宣言発令以降、ナイトマーケットやゴーゴーバー、一般の飲食店や土産物屋などが閉鎖となった。
その後、段階的な規制の緩和により、最初に飲食店やタイマッサージ店などが再開し、その後、2020年7月1日よりゴーゴーバーも再開となった。ナナプラザやソイカウボーイなどと並ぶゴーゴーバー密集エリアであるパッポン通りでも、いくつかのゴーゴーバーが営業を再開している。

しかし、2020年8月現在、タイ当局による、タイへの日本を含む外国からの旅客便の乗り入れ制限は継続中のため、観光客がタイ訪問をすることはできていないため、どのナイトスポットでも、タイ在住の客に限定されるため、閑散としている。
パッポン通りでは、観光客対象である名物のナイトマーケットの再開は見合わされてきた。
再開したパッポンナイトマーケットの様子
パッポン通りではまず、8月16日の朝から、ナイトマーケットのテントの設営が開始された。店の商品は置かれていないが、以前のとおりナイトマーケットの店舗が久しぶりに姿を現した。おそらく、5か月ぶりの再開のため、設営が問題なくできるかについての確認作業として行われたのであろう。
そして、ついに8月17日の18:00に、各店舗に品物が並び、照明が点灯して、約5か月ぶりのナイトマーケットが再開された。

再開初日は、パッポン通りの全体のなかで4分の1程度のエリアに露店が復活。Tシャツやボクサーパンツ、バック、携帯電話カバーやスマホ用のアクセサリなどを売る店がオープンしていた。
テントの露店自体はパッポン通りの3分の2ほどのエリアに並んでいるが、このように、大半の露店はオープンをまだしておらず、商品の置いていないスペースだけが広がっている。
そうした中を、通りに面したゴーゴーバーの大音量のダンスミュージックが響き渡り、ビキニ姿のきわどい恰好のゴーゴーガールが、時々店の外に出てきて、夜食を買っていたりした。
まだまだ本格復活という状況ではないが、コロナ問題以来、久しぶりにパッポン通りにナイトマーケットが戻ってきたのは、感慨深いものがある。タニヤ通りのカラオケやパッポン通りのゴーゴーバーがコロナ規制明けに再オープンした時のように、徐々に様子を見ながらオープンする露店は増えていくと思われる。