
タイでは日本食が人気で、日本からの観光客や出張ビジネスマンに向けた店だけではなく、地元のタイ人向けに日本料理を出しているレストランや、居酒屋もある。
バンコク・タニヤ通りにもある「世界の山ちゃん」や「リンガーハット」などの日本の有名なチェーン店だけではなく、タイの地元でチェーン展開している店もある。
そのなかでも有名なのが「フジレストラン」グループである。
タニヤ通りから近い、「フジレストラン」の様子についてご紹介する。
「フジレストラン」はタイの日本料理の店のなかで有名である。元は、タニヤ通りにあった「寿司築地」がグループのはじまりだ。寿司築地はタニヤビルディング(現在のタニヤプラザ)が竣工した1970年に、日本人がオープンした老舗の店だ。「寿司築地」は2019年に惜しまれつつ閉店したが、そこから派生した「フジレストラン」は、今ではタイ全土に100店ほど展開する一大グループになっている。
タニヤ通りから最も近くにある「フジレストラン」は、デパートのシーロムコンプレックスのなかにある。
タニヤ通りからの行き方は、タニヤ通りからシーロム通りに出て、左折。
薬局の「ツルハドラッグ」の前にある、BTSサラデーン駅の高架への階段を昇って、シーロム通りの反対側へ。そこがシーロムコンプレックスの入り口になっている。
シーロムコンプレックスの中へ入ったらすぐに右側に、エスカレーターがあるので上階へ。4階のエスカレーターのすぐ隣に、「フジレストラン」がある。
「フジレストラン」の入り口には、料理のサンプルケースが並んでいて、日本の昔のデパートの最上階のレストランに来たような雰囲気で楽しい。
広々として開放感のある店内には、向かい合わせになったボックスソファ席が並んでいる。日本のファミリーレストランの雰囲気である。
フジレストランの主なメニュー
メニューには、ローマ字表記の日本語・英語が書いてあり、写真もあるので、簡単に選ぶことができる。
主なメニューは、
Fuji Bento Sashimi set(刺身弁当セット)350バーツ
Gyoza&Ramen Set(ぎょうざ・ラーメンセット)210バーツ
Salmon Tartar Sauce Fry Set(サーモンタルタルソースフライセット)270バーツ
Tonkatsu Set(とんかつセット)180バーツ
Katus Curry Rice(カツカレーライス)190バーツ
Saba Misoni set(さば味噌煮セット)180バーツ
ファミリーレストランらしく、
Kid’s Omurice set(お子様ランチ・オムライス)210バーツ もある。
今回オーダーした、天ぷらセット(180バーツ)。
天ぷらは、エビ天が4尾、ナスやかぼちゃなどの野菜がある。
小鉢はキムチなどが2鉢つき、ごはんと味噌汁という内容である。
味は、可もなく不可もなくといった、無難な内容。天ぷらは、よい油を使っているわけでもないのだろうから、すこし油っこい。でも数百円で食べられるファミレスの天ぷらなので、このくらいで十分だろう。
フロアからは、厨房の様子も見えて、活気のある雰囲気。客層はほぼ全員がタイ人で、訪問したのが日曜日だったこともあり、家族連れが多かった。
タイに進出している「大戸屋」をリーズナブルに大衆的にしたような店である。
それでもオーナーが日本人なので、めちゃくちゃな日本食というわけではなく、安く気軽に利用できる店だ。タニヤ通りからも近いので、さっと食事したいときには便利だろう。
「フジレストラン」シーロムコンプレックス店(4F)
営業時間 10:30~21:00
毎日営業。