
タニヤ通りでは夜になるとガイドと呼ばれる客引きの「見るダケOK~」「カワイイコいっぱい」などという日本語が飛び交う。そして通りにある飲食店も日本語で書かれた看板を並べており、まるで日本にいるかのようである。
もちろん「世界の山ちゃん」や「リンガーハット」のタニヤ店など日本のチェーン店なら日本語になっていて当然なのだが、タニヤにはその他にも日本を思い起こさせる、だけどちょっとピントがずれていておかしい景色が広がっている。
そんな、タニヤの突っ込みどころ満載の撮影スポットをご紹介しよう。
有名どころではこちら。
カラーといいロゴのフォントといい、吉野屋そっくりである。
以前からのタニヤ訪問者にはおなじみの「牛野屋」(“ぎゅうのや”)だ。
しかしこの店はぱくりだけではなく、実際に本物に近いおいしい牛丼を出す。
コロナ後にこのようにリニューアルされて綺麗になっているので、より利用しやすくなった。吉野屋との食べ比べ、というテーマで動画撮影してみてもおもしろい。
こちらも昔からの定番のゴジラ。タニヤ通りにある居酒屋「まとい」の店頭にある。ここのオーナーが特撮映画好きでわざわざ日本から運んできたそうだ。タイでもゴジラ映画はよく知られているのでタイ人も記念撮影している。
コロナ以前と大きく異なるのが、合法となった大麻のショップだ。今のバンコクの繁華街にはマリファナショップがたくさんありこのようにタニヤ通りにも堂々と「大麻あります」と日本語で表記が。
しかし、タイ政府は2024年の年末をもって大麻を再度非合法化する予定である。そうなるとこうした光景も今年いっぱいが見納めである。この夏にさいごのタイならではの光景として大麻ショップを撮影してみてはどうだろうか。
この店も健在である。よくみたら「叙々苑」ではなく「叙苑」というとぼけた焼き肉屋。
タニヤ通りに交わる路地である「ソイ・ヤダ」にある。もちろん叙々苑とは関係のない店だが、この店のタイ人オーナーが、若い頃に日本に留学していたときに、アルバイトしていた「叙々苑」のおいしさに感銘をうけ、いつか自分でもこんなにおいしい料理を出したい、というリスペクトの思いで、このようなネーミングになったそうである。
ちょっといい話のようなるが、パクリはパクリである。
タニヤプラザはコロナ中の2020年に大規模リニューアル工事を行い、綺麗なショッピング施設に生まれかわった。従来通りゴルフグッズの店をはじめ、新しくドンドンドンキや色々な料理店やカフェが入っている。
そんなタニヤプラザの4Fの飲食店フロアに、新しく居酒屋ができている。この店は日本の町の中の飲み屋をイメージして作られており、木造の渋い焼き鳥居酒屋のような内装になっている。しかも、その居酒屋のある日本の町も「再現」しており、このように日本のオブジェが店の周りにあって、日本の信号機や公衆電話など日本の町を再現しているのだ。
とはいってもタイ人からみた強引な日本イメージなのでどこかちょっと奇妙な感じがおもしろい。
以上、タニヤ通りにある日本ぽいけどちょっと不思議でおもしろい撮影スポットをご紹介した。今年の夏休みのタイ観光と夜遊びの際に訪れてみて頂きたい。