
タイといえば、ニューハーフ・オカマちゃんのショーも観光名物である。そのなかでも代表的な存在だったニューハーフキャバレーショーの「カリプソ」(CALYPSO)が新型コロナ(COVID-19)の対策での観光客の激減を受けて、閉店を決めた。
詳しい状況と、タニヤからちかい営業しているニューハーフショーが観られる場所についてとりあげたい。
カリプソは創業33年の老舗
「カリプソ」は1987年にオープンした、老舗のニューハーフキャバレーショーの劇場である。
スクンビットのソイ24やラチャテウィーのアジアホテルなどを転々としたのち、2012年からはアジアティーク・ザ・リバーフロントで営業をしている。
旅行会社のバンコクパックツアーなどでも組み込まれていたりする定番コースなので、訪れたことがある人も多いかもしれない。
また、タニヤ通りからアジアティークまでは、道が渋滞していなければタクシーで15分ほどで行くことができる近い距離なので、タニヤのカラオケ嬢とのアフターや同伴デートで観に行ったことがある人もいることだろう。
タイ観光で人気の記念撮影スポットだったが…
ショーは、女性かと思うようなプロポーションのよい美人からヒゲ顔にスキンヘッドの面白キャラまで大勢のダンサーがいて、大掛かりなステージで見事なラインダンスや、笑えるコミカルなショーまでを見せるステージであった。
ショーが終わった後は、派手な羽のついた衣装のニューハーフダンサーと一緒に記念撮影もできるなど、タイ旅行の“インスタ映え”スポットのひとつであった。
しかし、タイの2020年3月からの、新型コロナウィルス(COVID-19)の感染拡大対策としての非常事態宣言発令とそれに伴う規制で営業ができなくなり、観光地やナイトスポットなどの営業が再開された7月以降も、海外からの観光客が入国できない状況が続いたため集客が困難であり、このたび33年の歴史に幕を下ろすこととなった。
カリプソは今後は、アジアンティークの劇場をイベントスペースなどとして貸し出すとのことである。でも将来、新型コロナウィルスが収束し、タイが海外からの観光客の受け入れを全面的に再開するなどして観光客が再び戻ってくる状況になれば復活も考えているとのことである。
タニヤから近いニューハーフショーが観れる場所
タイの観光地やナイトスポットでは、このような休業・廃業が相次いでおり、観光客の受け入れ再開が心待ちにされている。
当面は、もしニューハーフショーを観たいのであれタニヤから近くにあるゲイバー・ショーパブのなかで行われているショーを観にくのがよいだろう。
ゲイバースポットはいくつかある。

まず、タニヤ通りをシーロム通りに出て左に行き、180mほど行くとシーロム通り沿いにハンバーガーショップの「バーガーキング」がある。その横の路地がゲイのショーパブの密集地帯である。
また、タニヤ通りをスラウォン通り側に出て左に200mほど進むと「パッポン交番」がある、そのすぐ手前を左に曲がるとパッポン2通りになっており、ここにもニューハーフショーなども行われているゲイのパブがいくつか並んでいる。
「カリプソ」ほどの規模のものはないが、興味があれば覗いてみても良いだろう。