
タイに海外旅行に行くと、どういうおみやげを買えばよいのか迷うことがある。タイの名物はいろいろあるが、そのなかのひとつに、タイ・シルクがある。タイの伝統的な絹製品はいろいろなブランドがあるが、なかでも高級品として定番なのが「ジム・トンプソン」という店のシルク製品である。
バンコクのタニヤ通りのすぐ隣に、ジム・トンプソンの本店がある。どんな商品があるのをご紹介したい。
ジム・トンプソンにはどんな商品があるのか
ジム・トンプソンにはどのような商品があるのだろうか。
まず、衣類は、ワイシャツやTシャツ、ドレス、パンツなど、メンズ・レディースの両方がある。
質の良いシルクということで、肌触りはとてもよい。南国風のカラフルな色のものもあるが、派手過ぎず普段使いできる落ちついたデザインのシャツもある。
このTシャツで4,500バーツ(約14,500円)である。さすが高級シルクなので、かなりよい値段はする。
こちらのパンツで25,200バーツ(約83,160円)だ。
衣類以外では、ハットやバッグ、ネクタイや、ポケットチーフなどがある。こちらも華やかなものからシックなデザインのものまでいろいろある。
バッグは4,000バーツ(約13,200円)~18,000バーツ(約59,400円)くらいである。
財布やコイン入れ、カードケースやキーホルダーなどの小物もある。絹製品に限らず色々なものがある。
レザーのこの財布で10,800バーツ(約35,640円)、カードケース7,200バーツ(約23,760円)だ。
眼鏡ケースやパスポートケースなどもある。
もう少し手頃な価格の小物
高級シルク製品ということで、ものは良い物だが、さすがに値が張る。
もうすこし手軽に買えるおみやげはないかとみてみると、手頃な小物類があった。
コインケースは1,980バーツ~(約6,534円)でデザインもシンプルなものから可愛いゾウの柄のものまで幅広いのでおすすめだ。
ランチマットは1,800バーツからある。(約5,940円)こういうものであれば、多少派手な柄でも気にせず使えそうである。
コースターセットは1,728バーツ(約5700円)から。4枚セットで、これもいろいろなデザインがある。
土産としては大きすぎるが、本店の上の階にはカーテンやベッドシーツ、テーブルクロスなどの家具用品も置いている。クッションカバーは、肌触りもよく見た目も美しい。
ジムトンプソンとは何者?
さて、ジム・トンプソンとは何者なのだろうか。
『ジム・トンプソン』の創始者は、ジェームズ・ハリソン・ウィルソン・トンプソン(James Harrison Wilson Thompson)というアメリカ人である。
1906年生まれのアメリカ軍の軍人であった。諜報機関CIAの前身であるOSSに所属する諜報員で、1945年にヨーロッパ戦線から異動してタイに赴任。日本軍との戦いの情報を集める任務に従事する予定だったが直後に日本の降伏で戦争が終結。しばらくOSSの支局長を務めるがタイが気に入ったジム・トンプソンは退職して、当時廃れていたタイの伝統的な絹の織物の復興に力を入れた。
その結果、タイ・シルク製品は欧米諸国で人気が上がり、タイを代表する名産品となった。
ジム・トンプソン自身は、1967年に休暇で訪れたマレーシアの友人の別荘で失踪。ベトナム戦争が激化していた時期で、元々諜報工作員であったので何らかのスパイ活動にからむ誘拐や暗殺ではと言われたが、現在に至るまで行方不明、という謎の生涯であった。
タイの伝統的な色彩と、欧米を渡り歩いて美術品にも深い関心のあったジム・トンプソンのデザイン感覚がマッチして、ユニークだが格調のあるデザインのジム・トンプソン製品が生まれたのである。
雰囲気のよい本店の様子
ジム・トンプソンブランドのシルク製品は、高品質でデザインも優れているので人気が高い。
バンコクでは、サイアムのセントラルワールドやプロンポンのエンポリアム、スワンナプーム空港などにショップがあるが、シーロムのタニヤ通りのすぐ隣にあるのは本店である。商品の品ぞろえはこの本店がいちばんよいそうだ。
ジム・トンプソン本店への行き方は、タニヤ通りをスラウォン通りに出て右折、30mほどのところにある。
外観はクラッシックな雰囲気の建物で、中に入ると、板張りのフロアにカラフルなシルク製品が並んで、見ているだけで楽しい。
1階と2階は、スカーフや衣類、小物類などがならび、3階は、カーテンやベッドシーツ、クッションなどのインテリア用品のフロアになっている。
店内は撮影禁止で、扉をドアマンが開けてくれて、中へ入ると、スタッフが「何かお探しですか」と寄ってくる。
高級店らしい雰囲気だが、2階の奥に、カフェが設置されていて、そこでお茶や食事をしてもよいので、買い物をしなくても気軽に入ることができる。
2,000バーツ以上の商品は免税になるので、会計の際に空港で提出する書類を作成してくれる。
タニヤ通りからすぐの場所にあり、タイ土産物の購入から、お茶や食事などのカフェ利用にも使えて便利なので、昼間の時間つぶしにのぞいてみてはどうだろうか。
ジム・トンプソン本店
営業時間9:00~21:00 定休日なし
住所 9 Surawong Rd. Suriyawong, Bangkok
電話 (02)6328100 (英語可能)