
バンコク・タニヤ通りでラーメンが食べられる全店の情報と、豚骨・醤油・味噌・塩・魚介などのスープの味の系統をまとめてみた。
トマトヌードル(創作トマトスープ系)
タニヤ通りからタピオカジュースの「吉龍糖」の角を曲がってソイヤダという路地に入る。
入ってすぐのところを右折してシーロム通り側に向かうと、牛丼の「牛野屋」があって、その左隣にあるのが「トマトヌードル」という店だ。
カウンターだけの小さな店だが、トマトを使ったスープが売りのヘルシー志向のラーメン店である。
名物の「トマトヌードル」だが、トマトソースで真っ赤なラーメンが出てくるわけではなく、見た目は普通の豚骨ラーメンのよう。でもスープを口にすると、トマトの甘さがほんのり感じられる、まろやかなコクのある味わいだ。
バリエーションは、冷やしトマトヌードルのほかは普通の味噌ヌードルや、とんこつヌードル、醤油ヌードルなどがあり、つけ麺もできる。
バンコクにはいくつか支店があるそうで、タイと日本の不思議なコラボレーションを楽しみたい。
トマトヌードル (創作トマトスープ系)
営業時間 11:00 – 翌1:00
内田家(豚骨しょうゆ家系)
タイでは日本食が人気で、普通のラーメン店はざらにあるので、差別化を図って本格的な店も増えてきている。
タニヤ通りの中央にあるのが内田家。名前の通り本格的な横浜家系ラーメンの店だ。
店内に入ると豚骨と鶏ガラを炊く臭いがする。とんこつ醤油の家系ラーメンで、九州豚骨、魚豚そば、激辛系、つけ麺や混ぜそばまで豊富だ。
太めのストレート麺にこってりコクのスープがなじんで、日本のこだわりのラーメン店にいるようなレベルの高い味である。
最近、二郎系ラーメンも始めており、山盛りのモヤシに、ニンニクと背油に激太麺というボリュームたっぷりのラーメンが食べられる。
注文の際に、麺の硬さが選べたり、店員がマメに水を注いでくれる気配りも、タイにいることを忘れてしまう。
内田家 (豚骨しょうゆ家系)
営業時間 11:00~翌2:00
らあめん亭(中華そば系)
タニヤ通りの中央、内田家の薬局をはさんで右隣にあるのが「らあめん亭」。
バンコク内にいくつか支店がある老舗だ。
ここはラーメン屋というより街の中華料理屋というような店で、スタンダードな味の醤油ラーメンや、塩ラーメンは、しつこすぎない昔ながらの中華そばというスタイルだ。
タイ式にピリ辛の麻婆豆腐や、炒飯、餃子、野菜炒めなど、ご飯ものやサイドメニューが充実しているのも、気軽に入って食事をするのにぴったりの品揃えだ。
らあめん亭 (中華そば系)
営業時間11:00~翌2:00
居酒屋クルーズ(背脂ちゃっちゃ系)
タニヤ通りの中央、らあめん亭の真向かいにある居酒屋クルーズは、シャンデリアにカーペットという店構えなので、高級レストランかと思って腰が引けるが、実は普通の居酒屋で、ラーメンも出している。
この店のラーメンは、スープの上から網に乗せた背脂をふりかけてコクを出すというラーメンで、いわゆる「背脂チャッチャ系」というものらしい。タイではまだまだ珍しいタイプである。バンコクのラーメン業界もいろいろなジャンルのラーメンが進出している。
スープは醤油と豚骨の二種類。豪華客船をイメージした店ということで、セーラー服姿の女の子が持ってきてくれるというシュールさも楽しい。
居酒屋クルーズ (背脂ちゃっちゃ系)
営業時間11:30~翌3:00
桃太郎飯店(中華屋・あっさり系)
タニヤ通りのスラウォン通り側、「酒の店」の右隣にある桃太郎飯店は、街の中華料理屋といった風情の、庶民的な雰囲気の食堂で20年以上続いている老舗店だ。
天津飯や餃子、高菜炒飯、レバニラ炒めなどがそろっているのだが、ラーメンもボリュームがあって食べごたえがある。
野菜ラーメンや、モヤシ山盛りの味噌ラーメン、ニラがたっぷりのスタミナラーメンなどが人気。
スープはあっさりしていて、バンコクの味が濃いタイ料理や居酒屋料理で舌が疲れたときには、優しい味わいだ。
料理が出てくるのを待ちながら、備え付けの日本の週刊誌や、ヤングマガジンなどをちらちらめくり、店内TVで流れるNHKニュースに耳を傾けるという、日本のサラリーマンのお昼時みたいなムードが、なぜか落ち着くのが不思議だ。
桃太郎飯店 (中華屋・あっさり系)
営業時間11:30~翌2:00
鶏そば七星(鶏ガラ白湯スープ)
「七星」(ななせ)は千葉発祥の人気店で、バンコクにもプロンポンやトンローなど数カ所に店舗がある。
タニヤ店はタニヤ通りとスラウォオ通りが交わる交差点の角にある、屋台形式の店。
鶏ガラを9時間煮込んだという白湯(パイタン)スープは、とろみがあるが油っこさはなくて、しつこくない味。
塩気が足りなければ、テーブルに置いてある「かえし」を入れて調整できる。
タニヤ通りのラーメンが200バーツ前後という価格のなか、七星は100バーツほどの料金設定でとてもリーズナブルである。39バーツという激安価格で替え玉もできる。
屋台形式ということで、日中は暑い外気の中なので少し大変だが、涼しくなった夜なら問題なく食事ができる。タニヤ通りで飲んだ後の締めの一杯、ということで深夜には人が絶えない店である。
鶏そば七星 (鶏ガラ白湯スープ)
営業時間11:00~翌2:00