
バンコク・タニヤ通りには数多くの飲食店があり日本料理もいろいろなものがそろっている。そうしたなか、本格的なうどんを食べることができる「鶴うどん」がタニヤ通り店を新オープンさせたのでご紹介したい。
「鶴うどん」は最近バンコクで人気上昇中のうどん店である。
オーナーも料理人もすべてタイ人だというので驚きだ。オーナーが日本在住時に日本で食べたうどんのおいしさに心を奪われ、この味をタイで再現したいと、香川のうどん店で修行してタイで満を持して開業をしたという。オープン以来、日本人客だけでなくタイ人にも好評でアソーク店とスクンビット55通りのトンロー店に続き、シーロムのタニヤ通りに2022年1月4日にオープンした。
場所は、タニヤ通りのスラウォン通り寄りの路上にあるコンテナ店舗。以前「桃太郎飯店」があった場所には現在タイ料理店が入っているが、その向かいである。タニヤプラザの大改装に合わせてタニヤ通りの路上にある路面コンテナ店もすべてリニューアルされており、きれいな店舗になっている。
主なメニューは、ざるうどん190バーツ、ぶっかけおろし190バーツ、きつねうどん200バーツ、肉ぶっかけ240バーツ、釜玉うどん200バーツ、明太子クリームうどん320バーツ、天ぷらうどん320バーツなど。
うどん以外のメニューは、天丼280バーツ、牛丼220バーツ、天むす60バーツ、タコおにぎり80バーツ、えだまめ90バーツなどである。
ぶっかけおろしの大盛りをオーダーした。普通盛が150gに対して大盛は250gになる。大盛料金は30バーツ増しである。
店内は小さいが4席あるカウンター席と、テーブル席が4席ほどある。狭いので椅子をかなりひかないと、後ろを通る他のお客やスタッフがぶつかるので注意しよう。
カウンター席はタニヤ通りに面した窓に向かっており、和風のすだれ越しに通りの様子が少し見える。白を基調とした店内はすっきりして清潔感があり、かすかに流れるピアノのBGMともあってなかなか良い雰囲気である。
食事時だからか、店内はすべてのテーブル席が埋まり、注文したうどんを待っている間にも、新しいお客さんが入ってきてカウンターに座った。なかなかの盛況ぶりだ。
混んでいるためか15分程待ち、ぶっかけうどんが運ばれてきた。
盛り付けや器もよい感じで、期待できそうである。
わさびと紅ショウガ、天かすがついているが、まずは麺つゆを味わうため汁に何も入れずにうどんにかけて、うどんを口にする。自家製麺だという麺は太くてかなりコシがある。まるで讃岐うどんのようで、口の中でもちもちの食感が心地よい。麺つゆは醤油分が多めで荒削りのかつおぶしの風味と合わさって強めの味なので、太い麺に負けずよく合っている。メニューには肉うどんやきつねうどんもあるから、関西風の出汁もあって使い分けているのかもしれない。
麺類はどうしても食べた後に物足りなさを感じるのだが、ここのうどんはしっかりとしたコシの強さなので、食べごたえがある。大盛にすれば十分満足できるだろう。
これはタニヤ通りのカラオケ店の営業が本格解禁されて観光客が増えれば、行列ができるみせになりそうだ。
タイのバンコクには日本食店が多すぎて、ピンからキリまであるが、鶴うどんはハイレベルな味である。ここなら本格的さぬきうどんがバンコクで食べられる。
鶴うどん タニヤ通り店
営業時間::11:00~15:00、17:00~21:00(ラストオーダー20時)