
タイのバンコクには数多くの日本のコンビニエンスストアが進出していて、完全にタイの人たちの生活のなかにとけこんでいる。タニヤ通りにもコンビニが何店かある。タニヤ通り近辺のコンビニエンスストアの場所と、主な品揃えについて、シーロム通り側から一覧にまとめてみた。
ローソン108 BTSサラデーン駅店
シーロム通りの上の高架にあるBTSサラデーン駅の改札の正面に、ローソン108がある。
駅の中のキオスクのような位置づけらしく、通常のローソンよりはかなり小さい売店のような店舗である。
「108」とは、ローソンがタイに進出してきて提携をしたタイに元からあったコンビニエンスストアのチェーン店のことである。現在はローソンに吸収合併され、その名残でタイでは「ローソン108」という名前で展開をしている。
品揃えをみていこう。
飲食物はミネラルウオーターやジュース、お茶などのペットボトル飲料、タイで人気のするめのおつまみ、菓子パン、おにぎり、レンジで温める冷凍食品などだ。カップラーメンやガムや飴などもレジ前にある。
レジ横の雑貨は、ペンなどの文房具や折り畳み傘、レインコート、ストッキング、電話の充電器などがある。
コロナ問題をうけてマスクも並んでいる。
セブンイレブン・タニヤプラザ店
タニヤプラザのシーロム通りに面した部分にセブンイレブンがある。シーロム通り側とタニヤプラザの建物内の二カ所に入り口がある店舗だ。
シーロム通り側から入ると、化粧品の棚、惣菜や菓子パンの棚、カップラーメンや即席めんなどの棚がある。
レジ横には電子レンジで調理して出してくれる冷凍のスパゲティやガパオライスなどのタイ弁当がある。
その横には、牛乳やヤクルト、カップのヨーグルトなどがある。
タイでは流通の問題なのか、普通の牛乳はコンビニには置いていない。日持ちのする加工乳や豆乳が多い。
意外なことにヤクルト風の飲料がある。「meiji」と書かれたタイに進出した明治乳業の製品、「Betagen」というタイの地元のメーカーの製品がある。
本家ヤクルトもタイに進出しているが、セブンイレブンやファミリーマートとは提携していないようで、コンビニではみかけない。フードランドなどのスーパーにある。
セブンイレブン・「ニューさいあい」のビル
シーロム通り側からタニヤ通りに入り、右側の並びをみていくと、「ソイ・ヤダ」というタニヤ通りから垂直に延びる路地を過ぎたところにセブンイレブンがある。
カラオケの「ニューさいあい」や「みゆき」のあるビルである。
品揃えは、入口の右側にアイスクリーム、棚に歯ブラシや歯磨き粉、惣菜パン、スナック菓子など。
レジ奥の左側には、飲むヨーグルトなどの飲料コーナー。マウントレーニアもある。
一番奥にはペットボトルの、水、コーラ、お茶など。
タイのお茶には緑茶やジャスミンティーでも砂糖が入っているので注意。「おーいお茶」など日本製のお茶も置いているので、砂糖の入っていないお茶を飲みたい時には少し割高(30バーツくらい)だが日本のメーカーのものを買おう。
このセブンイレブンでは、ビルに買われている黒猫がいて、セブンイレブンの入り口に積まれた空の飲料ケースの上で寝ていたりしてコンビニの店員や客からソーセージをもらっていたりする。日本ではあまりみないほのぼのとした光景だ。
セブンイレブン・世界の山ちゃんの隣
タニヤ通りの中央付近、「世界の山ちゃん」の左隣にもセブンイレブンがある。
カラオケやクラブが並ぶ夜の繁華街であるタニヤ通りの中央にあるコンビニなので、日本製のオカモトのコンドームやローションなどがレジ前にある。
このセブンイレブンには入ってすぐのところに薬も置いている。風邪薬やビタミンCサプリメント、ばんそうこうなどもある。
また、挽きたてのコーヒーを販売している。注文するとその場で作ってくれる。このサービスは店舗によってあったりなかったりする。ペットボトルの飲み物は一番奥にある。
レジの奥の棚にはウィスキーも並んでいてタニヤらしい。
夕方や夜に行くと、ドレス姿のタニヤ嬢たちがセブンイレブンの前にも並んでいて、これもタニヤ独特の光景だ。
ファミリーマート・居酒屋クルーズの隣
タニヤ通りでは唯一のファミリーマートが、タニヤ通りの中央、「居酒屋クルーズ」の左隣にある。
タイでは圧倒的にセブンイレブンの一人勝ちで、ファミリーマートはおされていて店の数は多くない。
品ぞろえも独特である。
このファミリーマートは、入り口右側にアイスクリームの棚。その奥にはヨーグルトやサンドイッチ、弁当などの冷蔵棚があるが、そこにはスイカや青菜、ゴーヤなどの果物や野菜が置いてあって日本の田舎のコンビニみたいである。
他にも、チューブ入りのわさびや、バターなども置いてあって妙に生活感が強い店なのだ。
他にも、洗剤や排水溝の掃除剤、殺虫剤、犬猫のペットフード、風邪薬やビタミン剤もある。
セブンイレブンで探している品物がなかったときは、ファミリーマートを覗いてみると、みつかるかもしれない。
このファミリーマートもレジの横にコンドームやローション、乾電池などがある。
バンコク最小!地元コンビニのCマート
タニヤには、セブンやファミマなどの大手だけではなく、タイ地元系のコンビニもある。
すっかり大手に押されていてとても地味だが、話のネタに行ってみてはどうだろう。
ファミリーマートの斜め向かいに、紫色の看板の「パープル薬局」という薬局がある。
この薬局に入りそのまま奥へ進むと、一番奥にスペースがあって、「Cマート」という地元系のコンビニになっているのである。
以前は、隣にあるカラオケ「カンパイ」のテナントにあったのだが、「カンパイ」に場所を譲って隣に移転。
今では、薬屋の奥で細々と、タバコと酒、少しのスナック菓子を売っているコーナーがあるだけだ。タニヤ通りの表にむけて「C」と看板があるのでかろうじて営業していることがわかる。
タニヤ、いや、バンコクで最小のコンビニエンスストアだと思うので話のネタに見学してみよう。