
暑いバンコクでは汗をかいてバテてしまい食欲が落ちることがあるかもしれない。タイの本場のグリーンカレーなどのタイカレーもよいけれど激辛で油っこいので、日本式の普通のカレーライスが食べたい!と感じる人は、タニヤ通りでカレーライスを食べてみよう。日本食の店がたくさんあるバンコク・タニヤ通りは、カレーライスをメニューに入れている店が多い。しかも、外国なのに日本料理の店がここまで密集しているエリアは、世界でも珍しいので、差別化をはかるため、それぞれの店が特徴のあるカレーを出している。
タニヤ通りでカレーを出している店と場所、主な特徴について一覧にまとめてみた。
青りんご
カレー専門店でタイ人にも大人気の日本式のカレーを出す店が「青りんご」である。
タニヤプラザのBTSサラデーン駅側のタニヤプラザWING館の2階にある。タニヤ通りの入り口からエスカレーターを上るか、BTSサラデーン駅の直結入り口から2階フロアへ行くと奥にある。
昼時には行列ができるほどの盛況ぶりだ。
カレー専門店なので、ハンバーグカレー、エビフライカレー、野菜カレー、カキフライカレー、煮豚カレーなど15種類ほどの豊富なメニューの中から選べる。味は、完全に日本の喫茶店で食べるような懐かしい正統派のカレー。福神漬けとらっきょうが食べ放題というのも日本のカレー屋さんみたいでうれしい。
サラダがついて、食後のデザートに杏仁豆腐かコーヒーゼリーが選べるというセットになっていて、どのカレーも250バーツ前後で食べられる。
青りんご
営業時間 11:00~21:00
牛野家(ぎゅうのや)
タニヤ通りの台湾タピオカ屋「吉龍糖」の角を曲がって「ソイ・ヤダ」という路地に入って、すぐ右折したところにある「牛野家」。吉野家を意識したネーミングとデザインの牛丼屋だが、ここにもカレーライスメニューがある。カウンター席しかない店で、吉野家のパクリみたいなネタ的な店のように思えるが、なかなかの質の丼を出す。
「牛野家」の特徴としては、カレーライスのほかにカレーうどんもある。タニヤ通りでもカレーうどんを出す店は珍しい。
夏バテ気味でご飯は重い、というときには食欲をそそりつつ、胃にやさしいカレーうどんはおすすめだ。
牛野家
営業時間10:00~翌2:00
辛右衛門(しんうえもん)
ソイ・ヤダの角の「牛野家」の向かいに立つ年季の入ったプレハブ店舗に、奇妙な名前の店がある。
日本語で「辛右衛門」と書いてある。アニメの一休さんに出てくる新右衛門さんと関係があるのかは不明だが、タイでも日本の「一休さん」は放映されて人気だったので、意外と関係があるのかもしれない。
JAPANESE CURRY SHOPと看板に書かれているカレー専門店だ。
店の中はカウンターがL字型にあって、雑然としていて日本の田舎の古い食堂みたいな雰囲気。
普通のカレーライスが109バーツと激安。それ以外にも、チーズカレー、ジャーマンカレー、など種類が豊富。牛しゃぶカレー(149バーツ)など凝ったものもある。味は、学食とか食堂で食べるような、高級感はまったくないけれど懐かしい安心する味だ。セットで出てくる味噌汁もわかめと豆腐の田舎の家庭で出てきそうなものである。
辛右衛門
営業時間 11:00~翌2:00
金沢ゴールドカレー
石川県のご当地カレー金沢カレーの専門店までタニヤにはある。
ソイ・ヤダの左側の並びの奥にある。
濃厚なルーに、サクサクのカツが載っていてソースがかかっているという金沢カレーをタイで食べることができる。
ステンレスの皿で出てくるのも雰囲気がある。千切りキャベツと味噌汁が食べ放題。
オムチーズミルフィーユカレーという、とろけるチーズとカレーのハーモニーがユニークなメニューもある。
金沢ゴールドカレー
営業時間 11:00~翌2:00
世界の山ちゃん
手羽先でおなじみの「世界の山ちゃん」もタニヤに進出している。
タニヤ店は、タニヤ通りの中央付近にある。
もちろんコショウの利いた手羽先や、みそ串カツ、どて煮などの名古屋料理の定番メニューが豊富にある居酒屋だ。ランチタイムはタニヤプラザの日系企業に勤めるタイ人OL達でにぎわう。
タイ人と名古屋料理という組み合わせは意外だが相性が良いようで、いつも混んでいる。
日本の「世界の山ちゃん」のように、どて煮入りの名古屋カレーがないのは惜しいが、スタンダードなカレーライスがある。価格はMサイズで200バーツである。
世界の山ちゃん タニヤ店
営業時間
ランチ 月〜金曜11:30〜14:00
ディナー 17:30~翌1:00
らあめん亭
タニヤ通りの中央にある、中華料理屋。バンコクには、タニヤ店の他にも、タニヤ通りから徒歩7分のところにあるスラウオン店、プロンポン店やトンロー店などがある。
らあめん亭には、カレーメニューは、スタンダードなカレーライス、カツカレー、そして珍しいものでは中華屋らしく「炒飯カレー」(230バーツ)がある。これはタニヤ通りで唯一のカレーだ。
らあめん亭 タニヤ店
営業時間 11:00~翌2:00
居酒屋クルーズ
タニヤ通りの中央、ファミリーマートの右隣にある「居酒屋クルーズ」。
居酒屋料理を中心に日本食を幅広くカバーする店だが、カレーものもある。
スタンダードなカレーライスとカツカレー、そしてタニヤで唯一のメニューとして名物のオムカレー(139バーツ)がある。
ふわふわのオムレツでカレーがほんのり甘くなったバランスは、絶妙だ。
タイのカレーライスには入っていることが少ない、じゃがいもがあるのもうれしい。
ランチタイムはタニヤで一番長い、11:30から17:00までやっているので、ホテルで遅く起きた日ものんびり遅い昼食をとれる。
居酒屋クルーズ
営業時間 11:30~翌3:00
生そばあずま
バンコクに数店ある蕎麦店である生そばあずま。タニヤ店は、タニヤ通りのスワウォン寄りのところ、カラオケ「サティカ」の左隣にある。
このグループの売りは、そばが1玉から3玉まで同じ料金で食べられるところ。普通に蕎麦に天ぷらという組み合わせでもよいのだが、カレーものもある。
和風カレーセット(240バーツ)で、そばとカレーライスがセットになっている。これはタニヤで唯一の組み合わせだ。
昼食にカレーを食べたいがお蕎麦も気になる、というときに一挙に両方味わうというのはどうだろうか。
生そばあずま
営業時間 11:00~23:00
桃太郎飯店
タニヤ通りのスラウォン通りと合流する少し手前にある「桃太郎飯店」。街の中華屋、という店だが、大衆食堂らしく、カレーライス(200バーツ)、カツカレーライス(250バーツ)がある。
桃太郎飯店らしい個性として、カレーラーメン(220バーツ)がある。
カレーうどんと違って、しっかりとした食べごたえのラーメンの麺に、どろっとしたカレーのルーがよくなじみ、不思議な相性だ。スープカレーとはまた違った味。桃太郎飯店は他のメニューもそうなのだが、ボリュームもなかなかのものだ。
桃太郎飯店
営業時間 11:00~翌1:00