
タイでは、新型コロナウィルス(Covid-19)の感染防止対策として規制が続き、バンコクのタニヤ通りのカラオケクラブやスナック、近接するパッポン通りのゴーゴーバーなどはもう半年は営業停止状態が続いている。
そうしたなか、タニヤ通り周辺では新しい飲食店などの新オープンに向けた工事が行われてきた。
リニューアルオープンしたタニヤプラザをはじめとして、多くの店が新しくなっている。
タニヤ通りといえば、通り沿いの路上に小さなコンテナの店舗が並んでいて、小さなヘアサロンや携帯電話ショップ、軽食の店、テイクアウトのコーヒー屋などバラエティーに富んだ店がそろっていて便利だった。これらのコンテナ店舗も、タニヤプラザのリニューアルに合わせて新しくなっている。
最新のタニヤ通り周辺の路上コンテナ店舗をご紹介する。
以前は、シーロム通り(BTSサラデーン駅)側からタニヤ通りに入るとタニヤプラザの前にコンテナの路上店舗が並んでいた。かつては、錠前店やヘアサロン、小僧ではなく「小象寿司」、名古屋の味噌カツ店「矢場とん」も進出してきていた場所だが、現在、ここにはコンテナ店舗はひとつもない。まだ、タニヤプラザのウィング館(シーロム通り側)のエントランス部分は工事中だから、工事が終わり次第、今後設置予定なのかはわからない。
並行する「ソイ・ヤダ」の路地へ入ると、そちらにはコンテナ店舗が新しくなって営業を開始している。
焼き肉店の「叙苑」の手前にあるのは、「御肉十八」という店。一見新しい店のようにみえるが、これは旧「たこえもん」食堂である。メニューは「カレーうどん」150バーツ、「牛肉うどん」150バーツ、「うな丼」260バーツ、「デミグラスハンバーグセット」180バーツ、「和風ハンバーグセット」180バーツ、とリーズナブルな日本の食堂メニューが食べられる。
その向かいにあるのが、老舗のおもしろ店名でもおなじみの、牛丼の「牛野屋(ぎゅうのや)」同じ場所でリニューアルして帰って来た。相変わらず吉野家に似たデザインではあるが、しっかりとしていて再現率の高い日本の牛丼の味は健在だ。以前は、学生街の古い食堂といった風情だったが、きれいにリニューアルされていて入りやすくなっている。
「牛野屋」の左隣にはかつては「トマト―ヌードル」があったが、そこにはタニヤ通りの駐車場に入る車の為の料金所ができていて、「トマトヌードル」は以前よりシーロム通り側に移動して営業を再開している。その隣には「Mikka」というテイクアウト専門のカフェと弁当の小さい店ができている。「Mikka」はバンコクでチェーン展開しているおしゃれなテイクアウトカフェで、タイティーや抹茶ティー、カフェオレなど、タイらしい飲み物が人気の店である。
そのさらに隣には「バンワーン」というパン屋が登場。日本語のカタカナで「バンワーン」と看板が出ている。これもバンコクに何店か展開しているお菓子パンの店。甘いクリームパンなどが人気の店である。
そしてその横は「4:44」という名前のテイクアウトのコーヒー店がある。「エスプレッソバー」と看板に書かれている。以前は、この角に「こぐまカフェ」という持ち帰りのカフェがあったのだが、それは無くなっている。
以上が「ソイ・ヤダ」の路上コンテナ店舗のラインナップである。タニヤ通りに戻って、スリウオン通り側へ行くと、そちらにも路上コンテナの店舗ができている。以前は「ヘアサロン・アタマ」や「七星ラーメン」などがあったならびだが、現在のところはネイルショップが1軒新しく出店しているだけで、まだテナント募集中のようである。しかし、何の店なのかはわからないが、タイ人の店舗関係者が空き店舗の内見に来ていてコンテナの寸法を計測していたので、これから色々な店が出店する予定だろう。
現在オープンしているのは「ソイ・ヤダ」沿いの店舗だけだが、タニヤ通りの路面も石畳になってきれいになったこともあり、おしゃれな店が多くなった印象だ。まるで原宿の小さな店が並んでいるストリートのよう雰囲気である。夜遊び繁華街として東南アジアで名を馳せたタニヤ通りであるが、現代風に新しいムードに生まれ変わりつつあるようである。
まだ、タニヤプラザの改装工事もオープンしながら続けられているので、さらなるタニヤの進化に期待ができる。あとは、コロナ対策の規制が緩和されてタニヤ通りの“主役”であるカラオケクラブやバーの再オープンが待ち遠しいところだ。