
タイのLCCであるノックエア(Nok Air)が2020年7月末、タイ中央破産裁判所へ事業再生の申し立てを行った。事実上の経営破綻となる。今後の航路や払い戻しなどについて詳細ニュースをお伝えする。
ノックエアとは・破綻の理由
ノックエアは、タイの格安航空会社で、主にタイ国内や周辺国への航路を運航しているLCCである。タイ語でノックとは鳥という意味なので、黄色などに塗装されて飛行機の先端は鳥のくちばしのデザインになっていて、黄色の制服を着たCAでおなじみの会社である。タイのドンムアン空港などでよく見かけられる。
日本人にはあまりなじみがないかもしれないが、バンコクからチェンマイやプーケット、ウドンタニなどの地方の観光地に行く場合は、料金が安くて本数や路線の数も多いので、使ったことがある人も多いかもしれない。
新型コロナウィルス(COVID-19)の対策の非常事態宣言による規制で、タイでは約3か月間ほど国内の航空路線も休止されていたが、6月に段階的に規制が緩和され、国内線の再開が行われた。
しかし、この休業と利用者の激減による影響で経営状況が悪化、事実上の経営破綻ということになった。
これにより、「タイ国際航空」、ノックエアとシンガポールの航空会社であるスクートの合弁会社であった「ノックスクート」に続き、タイの航空会社が経営破綻に追い込まれたのは3社目ということになる。観光大国であるタイでのコロナ問題の影響の深刻さがうかがえる。
ノックエアの今後・広島路線は?
ノックエアは、会社の更生を目指している。
中央破産裁判所による審理日は2020年10月27日の予定である。今回の再建計画が受理されたら、再建のための責任者を任命する裁判所令が出されて、事業再生計画が進められていくこととなる。
それまでの間、現経営陣は、運航を従来通り続けていくとしている。
このため引き続きタイの地方への飛行機は飛ぶことになり、航空チケットの販売やキャンセルの場合の払い戻しなどはこれまでのスケジュール通り行われていくようである。
また、ノックエアが昨年2019年12月に就航させた、バンコク(ドンムアン)―広島空港の直行便路線は週3便で、水・金・日曜日の運航をしていた。
現在運休中だが、コロナの規制が解除され次第、復活させる予定であるとノックエア側は発表している。
タニヤを中心に夜遊びや観光をする人も、仲良くなったタニヤの娘の案内で、プーケット旅行に行くという遊び方をする人も少なくない。
タイ国内の格安の移動手段としての選択肢があると観光の幅も広がるので、ぜひノックエアをはじめ、タイの航空会社にはコロナ後の復活を目指して頑張ってほしいものである。
タイ・ノックエアの路線・スケジュールの確認や航空券予約
→ノックエア公式サイト(英語表記) https://www.nokair.com/