
アマゾンを使って日本の商品をインターネット上で買い物をし、タイ・タニヤ近辺へ配送してもらうと、どのくらいのスピードや費用で到着するのだろうか。新型コロナ感染対策の規制で、タイへの旅客便は入国禁止されているが、どの程度影響があるのかについて、荷物の配送状況を調べてみた。
時間軸にして、状況をお伝えしようと思う。
追跡サービスの記録は、実際は荷物が日本にある段階では日本時間が表示されているが、当サイトの方で、すべてタイ時間に統一してある。
1日目:5月6日8:00(通算0時間0分) オーダー
アマゾンで商品オーダー
Amazonサイトへアクセス。在庫があるという衣類をオーダーした。
タイ時間では朝の8:00なので、日本は10:00だ。ショップの倉庫は日本の埼玉県にあるようである。
オーダーを完了すると、今日は5月6日なのに「到着予定は5月14日(木)」と表示が出た。8日後の予定である。こんなものなのか、それともコロナ騒動で輸送便が減少しているため時間がかかるのだろうか。
関税の高さに驚く
タイの関税は非常に高額だと言われている。しかも、いくらかかるかは、調べることが難しく、税関の施設か郵便局に荷物が届いてから連絡が来て、そこへ関税分を支払いに行かないといけないということで、とてもややこしいシステムである。
アマゾンの場合、そうした手続きが必要になるのを防ぐために、あらかじめ多めに関税分を計算して利用者に支払わせ、商品を配送した後に実際にかかった関税との差額を、返金するというシステムをとっている。これにより、遠くにある荷物の一時保管場所まで引き取りに行ったり、タイ語がよくわからないのに税関職員と話をしたりする必要がない。よくできているシステムである。
今回購入した商品の費用内訳は以下の通りだ。
商品小計 ¥7,332
配送料 ¥2,494
輸入税等前払い金¥4,883
合計¥14,709
海外配送料と関税の高さには驚いた。何と元の、倍の金額になってしまった。おそろしい。これがもっと価値があるものだったら、さらにとんでもない金額になるのだろう。
やはり、みんながやっているように、日本の協力者に日用品として送ってもらう方が良いかもしれない…
2日目:5月7日6:35(通算22時間5分) ショップ倉庫から配送業者へ
アマゾンサイト上では、ポイントを荷物が通過すると荷物が今どこにあるかについて追跡表示してくれる。
オーダー以来、丸一日、“音信不通”状態だったが、翌日の早朝、動きがあった。
「お近くの配達店まで輸送中です」表示が出た。
昨日1日でショップが、倉庫から在庫商品を取り出し、梱包をし、配送業者に引き渡したようである。
2日目:5月7日12:39 (通算28時間9分)成田空港へ
「ご注文商品が配送業者に引き渡されました Narita, XX JP」という表示が出た。前回の表示の「配送者」と、この「配送者」は別のようだ。Naritaという表示が出たので、おそらく成田の手前で配送業者の集荷センターに荷物が到着し、そこから成田空港行きの配送車に移し替えをしているのだと思われる。
2日目:5月7日14:36(通算30時間6分)成田空港到着
再び「ご注文商品が配送業者に引き渡されました Narita, XX JP」という表示が出た。
おそらく、成田空港内に到着したらしい。このあと、しばらく数分刻みで同じ表示が複数出たがそれは転載省略。成田空港内のいろいろな部署を移動しているためと思われる。
2日目:5月7日16:33(通算32時間3分) 税関エリアへ
「ご注文商品が配送業者に引き渡されました Tokyo, XX JP」という表示が出た。
なぜかNaritaがTokyo表記に変わった。成田空港が「新東京国際空港」だったのは2004年までで、今はそうは呼ばない。謎である。
推測だが、東京税関のエリアへ荷物が入ったからではないか。日本出国の準備が進んでいるということなのだ。
3日目:5月8日10:39(通算50時間6分) いよいよ成田を出発。
「通関作業が完了しました」という表示。
成田空港内の税関内で一夜を過ごしてから、荷物は通関手続きを無事クリア。
このあとバンコク行きの航空機に積み込まれ、出発となる。
調べた範囲では、2020年5月8日現在、日本からタイ行きの貨物便と旅客便は運航されていない。
逆の、タイから日本へ行く旅客便はJAL、ANAともに運航しているので、おそらくその乗客の乗っていない空っぽの“往路便”を臨時の貨物便として有効活用しているのだと思われる。たしかに片道運転の移動のためだけに空っぽの飛行機を4000㎞飛ばすのは、効率が悪い・・・。
3日目:5月8日19:26(通算58時間53分) バンコク到着!
「ご注文商品が配送業者に引き渡されました BANGKOK, XX TH」という表記が出現。
バンコクに到着したようだ。上記のとおり、JALかANAの片道運転のための移動機に載せられてきたのだとすると、ドンムアンではなく、スワンナプーム空港の方だと思われる。
3日目:5月8日19:39(通算59時間6分) タイの税関クリア
「通関作業が完了しました BANGKOK, XX TH」という表記が出た。
なんと、バンコクの通関手続きが、たったの13分後に終了した。
アマゾンで関税を多めに前払いしておいたおかげなのか、コロナ問題で貨物が少なかったからなのかは不明。
3日目:5月8日23:51(通算63時間18分) 空港で仕分け
「ご注文商品が配送業者に引き渡されました BANGKOK, XX TH」と表記。
スワンナプーム空港内で、仕分けが完了し、バンコク都心行きの配送業者のトラックに荷物が載せられたようだ。
4日目:5月9日2:01(通算65時間28分) シーロム到着
「お近くの配送店へ到着しました」という表記に。
スワンナプーム空港から、タニヤのあるシーロムエリアの配送業者拠点へ2時間で到着。
次の日の配達を待つ。
4日目:5月9日9:01(通算72時間28分) 最後の配送車へ
「ご注文商品が配送業者に引き渡されました BANGKOK, XX TH」という表記が出現。
いよいよ当方の指定場所の、タニヤ近隣エリアのマンションへの配達員の手に荷物が渡った。最後のバトン走者である。
と思ったら、携帯電話が鳴った。配送業者からだ。タイ語でよくわからないが、「今出発したから、順番に地区をまわって届けに行くので、待っていてください」という内容のようだ。
4日目:5月9日11:31(通算74時間58分) 到着!
無事、荷物が届いた!!
これが荷物である。アマゾンダンボールで横40㎝×奥行40㎝×高さ10㎝くらいの荷物だった。
頼んだ日から、3日後、約75時間で日本の関東からタイのバンコク・タニヤまで到着した。
アマゾンの予定では8日後の到着だったから、5日も早い。まあ、アマゾンはかなりの余裕をもって配達予定日を設定しているのだろう。
以上が、アマゾンの日本のショップで買ったものを海外発送してタイのバンコクタニヤに配達する場合の費用とスピードの一例である。参考にして頂きたい。