
バンコク・タニヤで夜遊びをする場合、いくらくらい料金がかかるのだろうか。
タニヤ通りにあるカラオケと日本のキャバクラの夜遊び費用を項目ごとに徹底比較してみた。
タニヤのカラオケとは一言で言うと、“女の子の連れ出しができるキャバクラ”だ。
店では、日本のキャバクラやパブのように、女の子と酒を飲みながら、カラオケを歌ったり、ゲームをしたりして会話を楽しめる。
それだけではなく女の子を連れだすことができ、バーや居酒屋に飲み直しに行ったり、ディスコに行ったり、あるいはそのままホテルへ連れ帰るということが可能、というシステムだ。
具体的にいくらくらいの費用で遊べるのだろうか。
項目ごとに日本のキャバクラで飲む場合の料金と比較しながら詳細に説明していく。
(記事中の金額レートは1バーツ=3.3円で計算。)
日本のキャバクラとタニヤのカラオケの料金徹底比較
1、セット料金
バンコク・タニヤのカラオケもセット料金というシステムで飲むことができる。
1時間で客が飲む分のドリンクと女の子一人がついてくるセット、という意味だ。
日本のキャバクラのセット料金の相場は、
1時間5,000~7,000円
高級クラブだと90分で10,000~50,000円、といったところだろう。
これに対して、タニヤのカラオケのセット料金の相場は、
1時間600バーツ~1000バーツ。
日本円にしたら約1,980円~3,300円。700バーツの店が多い。
これは1時間の席代ということになる。この金額で客のビールや焼酎、ウィスキーが飲み放題。
タイのタニヤで飲む場合、大半の店ではセット料金で飲むのが一般的な遊び方になるが、このセット料金は、日本のキャバクラの3分の1くらいの安さなのだ。
2、指名料
タニヤのカラオケと日本のキャバクラの大きな違いのひとつが、飲む相手の選び方だ。
タニヤではフリーで飲むという概念はない。日本のようにフリーで席に座ったらお試しで入れ代わり立ち代わりホステスが来るというシステムがないのだ。
常連だろうが初めて来た人だろうが、ずらっと並ぶ女の子たちのなかから好みの子を自由に選ぶことができる。
そして一度選んだ娘は、何時間でもずっとあなたの席にいてくれる。
しかも指名料はかからない。(ごく一部に例外店あり)
日本のキャバクラなら、お目当ての嬢を指名しようとすれば、2,000~3,000円の指名料金が発生するが、タニヤでは本指名料金も場内指名料も一切かからない。
指名料がかからないから、同時に大勢の女の子を席につけて宴会をするという遊び方もできてしまう。(セット料金は女の子の人数分発生する。)
自分で見た目や直感で選んでもよいし、スタッフやチーママに、「性格のよい娘」「おっぱいの大きい娘」「ノリのよい娘」など、好みを伝えれば、条件に合う子を教えてくれる。
だから、初めてきた店でも、日本のキャバクラとは違って自分の好みの娘を探しやすい。
もちろん、永久指名制でもないので、昨日と同じ店に飲みに来て、昨夜選んだ子とは違う娘を選んでも全く問題ない。本当に一緒に飲んだり遊びたい相手を選べるという、合理的なシステムなのだ。
3、女の子のドリンク
タニヤのカラオケでも、女の子にドリンクをご馳走するシステムだ。
一緒に飲む娘を選んだら、テーブルに案内される。
セットで飲む場合はウェイターかチーママが客のあなたに、何を飲むか訊きにくる。
その時に、自分の飲む分をオーダーし、一緒に女の子にも「ドリンク飲みなよ。」と勧めてあげる。
日本のキャバクラでのキャバ嬢のドリンクは、店によって結構金額が変わってくる部分だ。
1杯1,000円~2,000円くらいが相場だが、店によっては3,000~5,000円とられるケースもある。
タニヤのレディースドリンクの相場は、大半の店が1杯200バーツ前後(約660円)である。
ドリンクをオーダーしてあげると女の子が「コップンカー」(ありがとう)と言って、両手を合わせてお礼してくれるのがかわいい。
4、ボトル料金
日本のクラブの場合、ボトルキープの料金は店によって大きく変わってくる部分である。
タニヤの場合は、それほど店によって価格は大きくは変わらない。メインの客層が観光客なので、あまりボトルキープを前面に出したスタイルになっていないから、というのが理由と思われる。
タニヤのカラオケでのボトルの大体の相場は、以下のとおりである。
鏡月 1,250バーツ前後(約4,125円)・日本の相場は6,000円前後。
黒霧島 2,000バーツ前後(約6,600円)・日本の相場は8,000円前後。
シーバスリーガル12年 2,500バーツ前後(約8,250円)・日本の相場は10,000円前後。
山崎12年 4,000バーツ前後(約13,200円)・日本の相場は35,000円前後。
おおむね日本のキャバクラの7がけ~8がけくらいだろうか。
タイの酒が他のサービス料金から比べると比較的高い理由だが、タイの輸入酒税がとても高額だからである。
酒の種類によって異なるのだが、たとえば焼酎を日本からタイへ輸入する場合CIF価格の27.27%という関税が加算される。それに加えて物品税や健康振興基金負担金といったさまざまな税金がかかる。
これだけ元が高いものなのに、タニヤのカラオケのボトルはそんなに高額にはなっていないといえる。(日本の水商売ならボトルは原価の3~5倍で販売されるのが一般的。)
逆にいえば、酒の原価が高すぎるので、タニヤのカラオケ店では冒頭に述べたように観光客主体ということもあってボトルで儲けるという発想が薄いのである。
5、VIPルーム料金
店によるがタニヤのカラオケにも個室が何部屋か用意されている。
グループで飲む時や、周囲の目を気にする接待や打ち合わせの場合に便利だ。
タニヤの個室の利用料金は、500~1,000バーツ(約1,650~3,300円)。
カラオケを独占できるし、うるさくないので、ゴルフコンペの打ち上げや社員旅行など、仲間うちで盛り上がりたい時は重宝する。
数千円で個室を独占使用できるので、一人や二人だけで使う人も少なくない。
6、延長料金
タニヤのカラオケも飲み足りなければ延長することができる。
日本と違い、30分延長という店はほとんどなく、1時間単位での延長である。店の営業時間内である限り2時間でも3時間でも延長は可能。
日本だと30分延長で3000~4000円、60分延長で8000円といったところだが、
タニヤ通りのカラオケでは、セット料金の同額という店が多い。したがって、店によるが1時間延長で600~1000バーツ(日本円にしたら約1,980円~3,300円。)くらいである。
7、同伴料金
タニヤのカラオケにも同伴システムがある。しかし、日本のクラブやキャバクラとは大きな考え方の違いがある。
後述するようにタニヤのカラオケには、店外デート(お持ち帰り)の制度がある。
通常なら朝になれば嬢は帰るが、翌日も料金を払って嬢のスケジュールを押さえておけば、前夜から一緒に過ごした嬢とホテルで目を覚ました後、翌日も観光デートを楽しみ、夕方になったら一緒に店へ行く、ということができるのだ。
そうした場合、前の日からの一連の流れの中に“同伴出勤”という瞬間が発生する、というようなとらえ方をして頂ければ理解しやすい。
したがって、同伴単体としての料金は発生しない。タニヤでは同伴料金は無料なのだ。
予約をしなくても、自分のオキニの嬢を開店と同時にキープできるということが、言うまでもなく最大のメリットだろう。
8、サービス料・カード手数料
会計の際は、これまで伝えてきたような、セット料金やドリンクなどの料金を合計してチーママが請求書を持って来てくれる。
その時に加算されるのが、サービス料金やTax(税金)。
日本のキャバクラではサービス料は会計の10%から30%、高級キャバクラでは40%を超えることもある。
バンコク・タニヤのカラオケの場合、会計のサービス料は10%が相場で税金は7%である。
合計17%というサービスチャージ・税金は、一般の飲食店なども同じである。
クレジットカード手数料は日本と同様10%前後。タニヤの店によっては5%と安い店もあるので気になる人はリサーチしておこう。
9、連れ出し料金(ペイバー代)
タニヤのカラオケ独特のシステムに、連れ出し(ペイバー)がある。
一緒に飲んだ娘が気に入ったら、店外デートへ連れだせるのである。
連れ出し料金は、店へ払う分と、カラオケ嬢に払う分の二つに分かれている。
店へ払う分というのは、女の子が店を早退する罰金、という建前になっている。
店で飲んだ場合は800~1,000バーツ(約2,640円~3,300円)、店で飲まない場合は1,200~1,500バーツ(約3,960円~4,950円)が相場。
女の子に渡す分については店側は関知しない。女の子との自由恋愛に対してプレイが終わったあとにあげる謝礼だが、
ショート(2時間程度)2500~3500バーツ(約8,250円~11,500円)
ロング(6時間程度)3500~5000バーツ(約11,550円~16,500円)
がタニヤの相場である。
日本のキャバ嬢を店外デートに誘い、落とすためには、店に通って指名してドリンクをたくさんご馳走して関係を作っていかないといけない。攻略に時間とコストがかかるが、タニヤの場合は初めて訪れた店でも、すべてが可能になるシステムなのだ。
10 ~時間がない方はコチラ~ 総額について
さいごに、わかりやすくするために簡単に総額をまとめてみよう。
タニヤの平均的なカラオケに一人で入店して女の子を1人選び、2時間飲んで4杯ドリンクをご馳走。その後ショートタイムで連れ出した、というケースの料金総額シュミレーションは以下の通りだ。
セット料金…700バーツ
指名料金…(無料)
女の子ドリンク代 200バーツ×4杯 =800バーツ
延長…700バーツ
ペイバー代…1,000バーツ
サービス+TAX…17%
店での支払合計 3,744バーツ (約12,355円)
女の子へのペイバー代 ショート2,500バーツ(約8,250円)
総額 6,244バーツ(約20,605円)
これに加えて店のスタッフにチップで100バーツ、女の子が帰る時にタクシー代で300バーツくらい渡してあげればよいだろう。
総額2万円ちょっとで、2時間飲んで女の子をお持ち帰りできる、というのがタニヤの遊びの一例、ということになる。
日本にはない形態の遊びなので比較が難しいが、日本のキャバクラで2時間飲んで、そのあとソープランドへ行ったときの金額はおそらく総額4~5万円はいくだろう。そう考えれば、値段の安さがわかるだろう。
以上が、タニヤのカラオケで遊ぶ場合の、項目ごとに日本のキャバクラと比較した詳細である。